独VWが中国EVメーカーに「1000億円出資」の背景 中国EV市場で巻き返し、小鵬と2車種共同開発

✎ 1〜 ✎ 61 ✎ 62 ✎ 63 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

小鵬汽車は将来的構想として、VWとの提携範囲を新たなEV用車台、ソフトウェアやサプライチェーンなど複数の分野に広げていくとしている。

VW中国法人によれば、小鵬汽車は自動運転補助システムと音声識別能力が業界内で抜きんでている一方、VWはエンジニアリング、品質、製造面が強く、双方の提携は「強強連合」になるという。

VWは自社開発のEVを中国市場に投入したが、販売は苦戦を強いられている(写真はVWと上海汽車集団の合弁会社のウェブサイトより)

2023年1~6月期のVWグループ全体の世界販売台数は前年同期比12.8%増の437万2000台を記録したものの、中国市場では同1.2%減の145万2000台と振るわなかった。

ファーウェイとの提携交渉は頓挫

EVに限ってみると、世界販売台数は同48%増の32万2000台だったのに対し中国では前年同期を1000台程度下回る6万2400台で、EVシフトが進む中国市場での出遅れが鮮明になっていた。

本記事は「財新」の提供記事です

不振の原因として、VWはソフトウェアと自動運転技術が弱みであると判断。財新の取材によれば、VWはかつて中国の通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)と真剣な提携交渉を進めたが、最終的に合意できなかった経緯がある。

(財新記者:安麗敏 戚展寧)
※原文の配信は7月27日

財新 Biz&Tech

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ザイシン ビズアンドテック

中国の独立系メディア「財新」は専門記者が独自に取材した経済、産業やテクノロジーに関するリポートを毎日配信している。そのなかから、日本のビジネスパーソンが読むべき記事を厳選。中国ビジネスの最前線、イノベーションの最先端を日本語でお届けする。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事