独VWが中国EVメーカーに「1000億円出資」の背景 中国EV市場で巻き返し、小鵬と2車種共同開発

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小鵬汽車は将来的構想として、VWとの提携範囲を新たなEV用車台、ソフトウェアやサプライチェーンなど複数の分野に広げていくとしている。

VW中国法人によれば、小鵬汽車は自動運転補助システムと音声識別能力が業界内で抜きんでている一方、VWはエンジニアリング、品質、製造面が強く、双方の提携は「強強連合」になるという。

VWは自社開発のEVを中国市場に投入したが、販売は苦戦を強いられている(写真はVWと上海汽車集団の合弁会社のウェブサイトより)

2023年1~6月期のVWグループ全体の世界販売台数は前年同期比12.8%増の437万2000台を記録したものの、中国市場では同1.2%減の145万2000台と振るわなかった。

ファーウェイとの提携交渉は頓挫

EVに限ってみると、世界販売台数は同48%増の32万2000台だったのに対し中国では前年同期を1000台程度下回る6万2400台で、EVシフトが進む中国市場での出遅れが鮮明になっていた。

本記事は「財新」の提供記事です

不振の原因として、VWはソフトウェアと自動運転技術が弱みであると判断。財新の取材によれば、VWはかつて中国の通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)と真剣な提携交渉を進めたが、最終的に合意できなかった経緯がある。

(財新記者:安麗敏 戚展寧)
※原文の配信は7月27日

財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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