今林:「AI×秘密計算」のクラウドサービス基盤をas a serviceとして提供するモデルで、 「EAGLYS PrivateAI Platform」というソフトウェアを提供しています。AIの利用によってお客様は実益を得ることができるので、コンサルサービスや受託サービスとして月額課金しています。
そのクラウドサービスと併せて、AIの開発と解析・運用保守もやっています。こちらは人月課金でのサービスですね。
また、このクラウドサービスの中には、GATE AIとか、GATE DBというAI(人工知能)・DB(データベース)向けの秘密計算パーツが組み込まれています。お客様はクラウドサービス全体を使うこともできますが、パーツだけを利用することもできる。
例えば、お客様自身が秘密計算クラウドサービスを作りたい場合は、解析ツールだけをソフトウェア提供するので、その利用料だけを頂戴します。
その派生モデルとして、パートナーにライセンスして、その先に顧客がいるというビジネスモデルもあります。パートナーにクラウド利用をライセンスして、彼らのお客様に届けていただく。
主なパートナーは、システムインテグレーターや商社です。公開している事例ですと、たとえば金融系だとTISさんです。商社では三井物産さんと提携して、そのクライアントである化学メーカや製薬会社に、われわれの「AI×秘密計算」のサービスを活用していただきます。
異業種の機密データをマッチング
井上:このサービスは企業や業界を超えていきそうですね。いろいろなところからデータを集めて活用するとなると、将来的にマッチングプラットフォームも成り立ちますね。
今林:まさにそれを狙っています。さまざまな業界で蓄積されてきたデータと、機密性があるからシェアできなかったデータとAIのモデルをシェアリングして、今までにない価値を生み出します。
次のフェーズはいわゆるデータのマッチングプラットフォームです。
さまざまな会社が決済にかかわるデータをもっています。プラットフォームを作ってうまく連携できれば、データが集まる。そのプラットフォームを、さらに統合するようなプラットフォームができれば、異なる業種をまたぐことができます。
例えば、金融業界と小売り業界の購買データをかけあわせるだけで、顧客の属性や行動がわかります。新しいサービスを提案したり、マーケティングを仕掛けたりできる。これまで別々だった経済圏のデータを環流させて、相互に送客することも可能になる。
井上:プラットフォームがうまく立ち上がれば、いろいろなサービスを付加できるのではないでしょうか。
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