意図的に自動車に傷を付け、修理費用を保険会社へ水増し請求する──。
中古車販売大手「BIGMOTOR(ビッグモーター)」をめぐる保険金の不正請求疑惑をめぐり、ついに同社が詳細を公表した。あわせて役員の報酬返上も発表されたが、ネットユーザーの反応は冷ややかだ。
「処分として甘すぎる」
「経営陣が一掃されないと解決にならない」
「まずは記者会見を開くべきだ」
「非上場企業とはいえ、全国展開する会社として許されるのか」
消費者置き去りの印象を残している対応
会社側としてはひょっとすると「責任の所在を明確にしているのに、なぜ責められる?」と感じたかもしれないが、長年ネットカルチャーをながめてきた筆者からすると、ネットユーザーたちが冷ややかな反応を見せたのは当然に思える。
昨今では、「なんとなく謝罪した」ように見える対応は、むしろ逆効果になりやすいからだ。
そこで本記事ではネットメディア編集者の視点から、消費者を置き去りにした印象を残している、ビッグモーター不正の「対応」の問題点を考えよう。
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