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コンサルタントが「嫌なヤツ」とあえてつきあう訳 ビジネススクールで学んだ人付き合いの肝

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  • 内田 和成 東京女子大学特別客員教授、早稲田大学名誉教授
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さらに、できれば異質な人だけでなく「自分とウマの合わないヤツ」、あるいはさらに進めて「嫌なヤツとつきあえ」ということも、ぜひ伝えておきたい。私はこのことを、ビジネススクール時代に学んだ。

大学生までは基本的に、気の合う人間とだけつきあえばいい世界だ。また、会社ではいろいろな人とつきあわねばならないとはいえ、基本的には共通認識を持った人の集まりである。こうした人間関係の中だけにいると、どうしても均質化、同質化してくるという傾向がある。

だが、ビジネススクールというところはいろいろな企業、そして国からさまざまな人間が集まる世界だ。当然、考え方が合わない人間もいれば、どうもウマが合わずに一緒にいるだけで居心地が悪いような人もいる。

そうした人たちとの会話は楽しいものではないのだが、一方で「こんな考え方をする人もいるのか」ということを知るのは、大きな発見であった。

そのため私はビジネススクール卒業後も、そうした異質な人たちとのつきあいは続けた。別に積極的に働きかけるわけではなく、同窓会に顔を出すとか、たまに食事をするとか、そのくらいのものである。

だが、それでもやはり会うことでいろいろな発見があるし、最初からそういうスタンスでいれば、その人の気に入らないところも逆に勉強の材料となる。

「嫌な上司」は異質を知るいい機会

さて、この考え方を応用してみていただきたい。もし、あなたが嫌で嫌で仕方がない上司の下で働いていたとする。だが、そこでグチをこぼすばかりでなく、「なんでこんなに嫌な考え方をするのか、ちょっと観察して理由を探ってみよう」と、異質を知るいい機会だと捉えてしまうのだ。

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そうすれば気もラクになるだろうし、反面教師という言葉もあるように、それはきっとあなたにいろいろな情報と成長の機会を与えてくれるはずだ。

逆に言えば、仲のいい上司というのは考え方が同じ、ということでもある。それは悪いことではないが、あまりその関係にどっぷりとつかってしまうと、成長の機会が失われるかもしれないということは知っておきたい。

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