近所のレジャーでもお得、「青春18きっぷ」活用術 家族やグループも便利、「乗り鉄専用」じゃない
■関西エリア編
大阪駅を中心とした関西エリアなら、近江八幡、姫路、和歌山といったエリアとのお出かけに使える。
例えば近江八幡―大阪間、姫路―大阪間は往復3040円なので、18きっぷなら630円おトクだ。通常は往復2560円の和歌山―大阪間も150円安くなる。基本的には片道営業キロ70.1km以上の区間を往復する場合に18きっぷが割安となるが、関西空港駅はそれより短いものの加算運賃が含まれているため、実は18きっぷで往復したほうがおトクである。JRで関空に行く人は頭の片隅に入れておいてほしい。
(片道営業キロ70.1km以上の区間)
JR京都線・琵琶湖線:野洲(72.5km)
JR京都線・湖西線:和邇(わに)(70.8km)
JR京都線・草津線:石部(74.1km)
JR京都線・嵯峨野線:八木(71.0km)
JR神戸線:加古川(72.2km)
福知山線:下滝(76.4km)
関西本線:大河原(73.3km)
阪和線:紀伊中ノ島(70.9km)※
※JR時刻表に基づく距離
阪和線・関西空港線:関西空港(56.7km)※
※関西空港は加算運賃があり片道1210円、往復2420円
関西圏でも大阪まで単純往復+1駅利用なら、上記より大阪寄りのエリアからでもおトクになる。
(片道営業キロ60.1km以上の区間)
JR京都線・琵琶湖線:南草津(62.5km)
JR京都線・湖西線:おごと温泉(62.8km)
JR京都線・嵯峨野線:馬堀(60.9km)
JR神戸線:魚住(62.2km)
福知山線:古市(61.2km)
関西本線:加茂(61.2km)
阪和線:紀伊(64.0km)
「ぷらっとこだま」と併用すると…?
JR東海ツアーズが販売している「ぷらっとこだま」などの格安新幹線乗車票は、新幹線区間の前後の在来線区間は別途切符購入が必要な場合が多いが、こういった商品を使うときにも18きっぷは使える!
例えば東京圏での移動+ぷらっとこだま+関西圏での移動を想定してみよう。木更津から東海道新幹線経由で和歌山まで行くケースだと……
18きっぷ:2410円(212円おトク)
このように旅先でも同じ切符が使えて安くなるのは大変便利ではなかろうか。
いかがだったであろうか。18きっぷは「乗り鉄」や遠方への旅行目的に限らず、ちょっと足を延ばしたお出かけなどにも使える切符であることがハッキリしたのではないだろうか。
18きっぷはJR全線で使えるため、その売り上げは切符の購入者が乗っていようとなかろうと、赤字ローカル線が多数を占めるJR北海道や四国にも分配される。つまりは鉄道版“ふるさと納税”と考えられなくもない。18きっぷを利用すれば、自身の節約になるだけでなく、これら各社の支援にもつながり、ローカル線を守る一助になる。素晴らしいことではありませんか!
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