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中国新興EVの「中東マネー」獲得成功に熱視線 アブダビの政府系ファンドが約1558億円を出資

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だが今回の契約の裏には、蔚来汽車が直面する厳しい財務状況があると見られている。同社は2023年1~3月期の決算で47億4000万元(約935億円)の純損失を計上し、赤字額が前年同期の約2.7倍に膨張。3月末時点の現金残高は378億元(約7457億円)と、3カ月間で17%も減少した。

「わが社はキャッシュフローの(悪化の)問題に慎重に対処している。すでに一部の設備投資と研究開発投資を延期した」。李CEOは6月9日に開いた1~3月期の決算説明会でそう述べ、厳しい台所事情を認めていた。

財務状況悪化する同業他社も注視

本記事は「財新」の提供記事です

そんななか、蔚来汽車がCYVNの出資を引き出したことは、同じく財務状況の悪化に悩む同業他社の注目を集めている。あるアナリストは、財新記者の取材に対して次のようにコメントした。

「資本市場へのマネーの流入が細るなか、蔚来汽車が中東の資金を獲得できたのは、他社に希望を与えた。資金調達を望む中国企業の中東詣でが、今後盛んになるかもしれない」

(財新記者:余聡)
※原文の配信は6月21日

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