「40代がやる気を失うのは会社のせい」という根拠 なぜ日本の組織は社員のやる気を奪うのか
社員が身を粉にして働き、体を壊すか精神を病むかの直前で「いい結果」を出すと「ほら、やればできるじゃん」と表彰したりするのです。組織がブラックであればあるほど「下」は本音が言えなくなり、社員のやる気を奪う残念な組織ができあがっていきます。
日本の文化にされてしまった「OMOTENASHI=おもてなし」も、ある意味「お客さまは神様」という精神論の強要です。本来、いいサービスとは、サービスする人とサービスを受ける人とが互いに「敬意」を払うことで成立するのに、おもてなしはサービスする側の自己犠牲のうえに成り立っている側面が多分にあります。
そもそも「おもてなし」をウリにするなら、「おもてなし特別手当」をつけてもいいと思うのですが、「上」にはそんな発想は微塵もありません。
“立ち枯れた木々”はサボタージュをやめない
責任を取らない、現場のせいにする無責任なリーダーは世界中にいます。しかし、日本が欧米と大きく違うのは「ファクトに情をかぶせる文化」です。
欧米ではとんでもない決定をしたリーダーや、会社に損失を出したリーダーはクビになったり、地位を剥奪されたりします。これに対して日本では、とんでもないリーダーをかばう人たちがいるのです。
情は必ずしも悪いわけではありません。しかし、“ジジイの壁”に巣くう輩は、自分たちが築き上げた楼閣を守るために結託する術にも長けているので、現場は永遠に上の怠慢のツケを払わされ続けます。
つまるところ、会社はやる気を奪おうとしているのです。「保身」という2文字が大好物の“立ち枯れた木々”はサボタージュをやめません。このありのままの現実を受け入れてください。
しかも、しかもです。超スーパー昭和おじさんたちの集団である経済界が、40代以上の会社員のやる気を奪おうとするサボタージュに手を貸しているという現実も忘れてはなりません。
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