一定の感覚でゴールを設定することで、人間は物事を継続することができるという話でした。
桜木先生の言うとおり、結局人間は、なんらかの目標があったほうがどんなときでも頑張れるものです。
実際、「数字の目標があったほうが頑張れる」というのは、行動経済学の分野で科学的に証明されています。
例えば、100回の腹筋をするとして、「1、2、3……。」と数えながら腹筋するのと、数えないでただ黙々と腹筋して、第三者から「今ので100回目だったよ」と教えてもらうのだと、どちらのほうが腹筋を頑張れそうでしょうか。
正解は、ほとんどの人が、「数えながら」のほうがうまくいきます。「あと3回で終わりだ!あと3回だからがんばろう!」と、終わりが見えているほうがうまく頑張れて、「あと何回やればいいんだろう……」とゴールが見えない状態だと、あまり頑張れないのです。
だからこそ、東大生は簡単な勉強でも「明確な数字の目標」を設定するのです。
例えば、「テストでいい点を取りたい」という人は多いと思いますが、東大生は「テストでいい点を取りたい」という目標設定はあまりしません。
「次のテストで、数学は70点を取りたい。英語は80点を取りたい」と、「いい点」を具体的にして、明確な目標設定をします。
こうすることで、うまくいったときには「うまくいった!」と喜ぶことができ、失敗したら「自分の努力が足りなかった」と反省することができます。
明確な目標がないと成功も失敗もない
逆に、「いい点を取りたい」と考えているだけだと、仮に数学が69点だったとして、「うまくいった」と考えることも「自分の努力が足りなかった」と反省することもできません。
明確な目標がないから、成功も失敗もないのです。これでは、「次こそはがんばろう」とか「次回はもっといい点を取ろう」とか、あんまり考えられないんですよね。
小さなところから、明確な数字の目標を設定する。そして、その目標を達成できるように頑張る。達成できたら喜んで、できなかったら悔しがる。
簡単なように聞こえるかもしれませんが、これを徹底していれば、おのずと勉強はうまくいきます。読者の皆さんもぜひ試してみてください。
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