「若者が辞める」悩む会社が見えてない問題の本質 「働きがい」をアピールしても定着が難しい理由
それでも上司から部下への注文であれば成果を問われます。ここを改善しなければ評価も上がらず、職場への不安や不満だけが募っていきます。でも、これらの問題は少しの心がけで改善できます。抽象的ではなく具体的にしてもらうことです。手っ取り早い方法は、できるだけ数字を使って伝え合うことです。
私が以前、企業や投資家向けの企画資料を作っていた際に上司に言われたことがあります。「必ず達成までの制作期間を出すこと」「成果がイメージできる数字を出すこと」「過去の成功例の統計を出すこと」です。
制作期間が明確なら、制作費や人件費がどれくらいかかるか伝わります。売り上げや契約数など、成果がイメージできれば興味を持ってもらえます。過去の成功例があるものには安心感があります。それらを一番イメージしやすいのが「数字」なのです。
確実に結果が出せるかわからないものに対して数字を使うのは勇気がいるかもしれませんが、逆の立場で考えてみてください。
「完成はなるはやを目指します。前例はないけどいい感じの企画なのでうまくいくと思います」と言われて、「よし、やろう!投資しよう!」となるでしょうか?納期も費用も成功するかもわからない、うまくいった実例もない。私ならご遠慮願いたいです。
あなたへの評価は数字で返ってくる
話を元に戻しますが、それが上司相手であっても同じだということです。上司の命令には余程の事情がなければ逆らえません。断れない取引先みたいなものです。そして、あなたがどんな曖昧な指示を受けても仕事の成果を問われて評価を受けます。「何件契約がとれたか」「ボーナスは〇カ月分」と、あなたへの評価は数字で返ってくるのです。
仕事の成果よりやる気や人間関係のほうが大事だという人もいると思います。でも、成果の出ない仕事にやる気を持ち続けることは難しいし、仕事がうまくいく相手とは長く良い関係を続けたいと思うものです。
だからできるだけ具体的に、必要なときは数字を使って、やるべきことや伝えるべきことを明確にしていきましょう。
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