日本人はていねいにモノをつくるのがうまいけれど、過去において海外で商売できるのはどうしても企業や組織に限られました。
でも、今はインターネットで誰でもどこにいても世界中の人にモノを売れる時代です。思い切って行動に移しましょう。とくに、円安であればこそ、新たにモノを売るチャンスもあるはずです。「なんだろうこれ、面白そうだな」と手に取ってもらう機会も増えるでしょう。
ただし、儲けを生み出すほど販売するには、魅力的な商品であることが必要です。
H&MやZARAという安価な衣料メーカーが軒並み不調ななか、ユニクロが売上を伸ばしているのは「素材の質がいい」という評価を得ているからです。むしろ値段に関係なく、質のいいものが求められる時代です。個人レベルの商売であっても、そこのところは同様。多くの人が「買いたい」と思えるものを売っていきましょう。
iPhoneは10万円以上しますが、世界中で1500万台売れています。先進国の人々は「欲しい」ものを買うのであって「安いから」という理由だけでは買いません。
「使える英語」を身につける
海外に顧客を持とうとしたら、英語力は必須です。
というと、「自分には無理だ」と決めつけてしまう人がいるかもしれませんが、英語は学ぶ目的さえはっきりさせてしまえば、案外、簡単に身につきます。
当然のことながら、あなたの目的は仕事のため。「外国人の顧客と話せるようになりたい」「ネットにアップする商品記事を英語で書きたい」などというものではないでしょうか。
もし、TOEICで高得点を取りたいというなら、まずはきちんと英文法を学んだほうが早いでしょう。TOEICのテストには、長文読解や文法の間違いを指摘するような問題が出るからです。
一方で、話せるようになりたいなら、その環境に浸るのが一番です。僕は英語とフランス語を話すことができますが、その理由は単純で、アメリカとフランスに長く滞在した経験があるからです。
また、もう1つの大事なポイントは「習うより慣れろ」です。僕がアメリカの大学に留学したときは、大学の授業よりも友達との会話のほうがよっぽど役に立ちました。寮で酒を飲みながら英語で話しているなかで、いろいろな表現を試していたのです。通じなくても単なる雑談なので、気にしなくていい。聞き返されたら別の言い方を使ってみる。そうやって自然と「使える英会話」を身につけていきました。
英語環境に浸るのにおすすめなのが、フィリピンで暮らしてみることです。マニラなら1カ月20万円くらいの予算で、英語学校に通いながら生活できます。フィリピンの母国語はタガログ語ですが、多くの人が英語を話せるので、あなたも日常的に英語を使うことになります。
あるいは、映画の2カ国語字幕を活用してもいいでしょう。アメリカ映画などを再生するときに、日本語と英語の2つの字幕を併記し、同時に内容を把握します。
日本語の字幕だけでは英語の勉強にはならないけれど、英語の字幕だけだと映画そのものが楽しめなくて嫌になってしまいます。併記することで、内容も楽しみながら英語も目で追っていけます。
いずれにしても、頭の中で日本語を英語にしようとしないで、最初から英語で話してみる意識が必要です。「この文法合っているかな」とか「正しい発音はどうだったっけ」などと考えていてはダメ。自意識過剰にならないで、どんどん英語を口にしてみましょう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら