G7サミット後に支持率が急上昇した岸田政権。選挙で民意を問うフリーハンドを得た岸田首相の胸中は。
岸田文雄首相は今、高揚感で満ちているに違いない。広島での主要7カ国首脳会議(G7サミット)がウクライナのゼレンスキー大統領のサプライズ参加もあり、成功裡に終わったからだ。
サミット後の報道各社の世論調査では内閣支持率が急上昇、東京証券取引所の日経平均株価も3万円を超えるなど、ここに来て与党・自民党内から早期の衆議院解散・総選挙を求める声が高まっている。
そのタイミングを計る岸田氏の心境を例えるならば、正岡子規の有名な短歌「真砂(まさご)なす 数なき星の 其(そ)の中に 吾(われ)に向ひて 光る星あり」(夜空に散らばる無数の星の中に、私に向かって光る星がある)がふさわしいのではないか。
決断して実行すれば、成果が得られる──との確信を抱いた岸田氏は今や「最新の民意を問う」フリーハンドを得たといっていい。
まず「ツキまくる岸田」を「無敵の岸田」に変貌させた要因であるサミット効果をおさらいしたい。
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