猿田彦珈琲の「640円モーニング」で過ごす幸せな朝 お得感もバッチリ、軽い朝食としてオススメだ

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都会のオアシス、絵に描いたようなおしゃれなカフェ

今回訪れた店舗は、平日の朝10時だというのに客席の半分近くが埋まっていました。50人以上の利用客がいるので、絶えず出入りがある状態ながら、オペレーションが滞ることもなく至極スムーズで、これがこの店ではいつもどおりの朝なのだということを教えてくれます。

和と洋、シンプルとカジュアルを心地よくミックスしたインテリアの店内は居心地も極上。猿田彦珈琲は店舗によって内装の雰囲気が異なるようですが、今回訪れたお店は「ザ・都会の店舗」という印象でした。

スピーカーから流れるのは、ザ・ローリングストーンズの「She's a Rainbow」。重低音が柔らかくリッチなサウンドが、耳に心地よく響き、上質な朝を演出してくれます。

窓からは美しい借景を望みます(筆者撮影)

壁一面がガラス張りになった大型窓からは柔らかな光が差し込み、借景に神宮橋と国立代々木競技場を望む、都会のオアシスのような気持ちのよい空間がそこにはありました。

おしゃれっぽい雰囲気のカフェチェーンは数あれど、よく見るとどこかしらに抜きどころがあるもの。しかし「猿田彦珈琲」は店内を隅々まで見回しても、どこもかしこも美学が詰まっています。

一杯500円強のコーヒーを提供するカフェチェーンで、ここまでこだわったコンセプチュアルな店づくりをしているところってほかにあるだろうかと考えてみましたが、思い浮かびませんでした。

コーヒーがおいしいというのは大前提として、ブランディングの巧妙さももちろん素晴らしいのですが、何よりも世界観の構築が抜群で、脳裏に描くおしゃれな都会のカフェのイメージの中に迷い込んだような、そんな気持ちで朝食を食べ終えたのでした。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
チェーン店最強モーニング
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大木奈 ハル子 ブロガー・ライター

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おおきな はるこ / Haruko Ookina

40代のサブカル好き主婦ブロガー・ライター。東京都港区の、狭くて古い(30平米築50年)ボロマンション在住のミニマリストで、夫と猫と同居中。趣味はチェーン店の朝メニュー食べ歩き、特技は節約とDIY。日本聴導犬協会の、子犬預かりボランティア活動中。著書に『台所図鑑』(大和書房)がある。テレビ出演は『THE TIME,』(TBS系)など。『東洋経済オンラインアワード2023 クリエイティブ賞』受賞。アメブロ公式ブロガー。
アメブロ:https://ameblo.jp/1room2live/
朝メニューブログ:https://865.games/
X(旧ツイッター):@tei_nai

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