ちなみに、J-REIT(日本版不動産投資信託)の入居者調査で、家賃は世帯年収の何%分払っているか調べた結果、その平均は25%だった。家賃20万円の世帯は年間240万円の家賃を払っているが、これが年収の25%相当が平均なので世帯年収は1000万円弱になる。
この世帯が住宅ローンを借りようとすると、月返済額が25%までは少なくとも貸してくれる。なぜなら、銀行は年収比率25%の人は延滞確率がほぼゼロであることを長年の貸し出し実績で知っているからだ。
「自分がローンを返せるか心配」という人がいるが、これは取り越し苦労で、できなかった人などほぼいないので、心配する必要などないのだ。銀行が貸してくれるというなら、「自分はそこまで返す能力があるのだ」と理解したほうがいい。
家賃20万円が月収の25%相当で同額の返済を想定すると、7826万円の借り入れが可能となる。実際のところは、最近の超低金利で年収の8~10倍貸してくれる。つまり、年収約1000万円なら、8000万~1億円となる。ここまで借りても返済は滞ることなく、行えるのだ。もっと簡易計算をするなら、今の家賃の35年分(420カ月分)が目安となり、家賃20万円なら、420カ月倍の8400万円を借りることができることになる。
賃貸の場合、買ったらいくらなのかを調べてみる
そこで、改めてあなたの今の家賃の支払い状況を確認しておこう。家賃を払う場合には、その部屋を買ったらいくらするのかを調べる。分譲マンションを賃貸で借りるなら、そのマンションの売り出されている中古の事例を見てほしいし、マンション名で検索すれば、適正価格や周辺相場なども出ているサイトもたくさんある。
マンションの場合は、総じて年間家賃÷物件価格=利回りは3~4%になる。月の家賃の300~400倍で買える。420倍以下なら、35年(=420カ月)ローンで返せるので買ったほうがいいことになる。
最近は戸建て賃貸が増えてきており、利回りは6~7%もある。これも物件検索サイトで新築分譲戸建てを調べると出てくるが、家賃の171~200カ月分で買うことができる。買ったら、420カ月で返済することになるので、今の家賃は半額以下になる。
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