運賃かさむ「鉄道乗り継ぎ」避けて安く移動する技 観光地や商業施設「最寄り駅」表示にこだわるな
■浅草から東京八重洲、銀座線なら111円安い
浅草から、東京駅八重洲口側にある「東京ミッドタウン八重洲」や「グラントウキョウサウスタワー」などを行き来する場合、まず東京駅の利用を思い浮かべる方が多いはずだ。だが、Googleマップなどでちょっと東側に視点をズラすと、そこには銀座線の京橋駅が至近距離にあることに気がつく。東京駅のグラントウキョウサウスタワーから信号を渡って、京橋駅の改札まで歩くこと200mといったところだろうか。
浅草から東京駅まで行く場合、銀座線に乗って神田で山手線に乗り換えると16分・320円だが、銀座線の京橋までなら乗り換えなしで16分・209円と、111円も安くなる。東京ミッドタウン八重洲で高速バスに乗り継ぐ方はぜひ覚えておいてほしいケースだ。
■東京からみなとみらい、乗り換えずに100円節約
横浜のみなとみらいにある「クイーンズスクエア横浜」は、みなとみらい線のみなとみらい駅と一体化した施設なので、東京駅から行く場合は横浜駅でみなとみらい線に乗り換えるのが一般的だ。その場合、所要時間は39分・運賃670円だ。だが、みなとみらいエリアは桜木町駅が2番目に近い駅、かつ東京駅からJRのみで行ける場所だ。JRで桜木町までは36分・571円で、100円近く安くなる。桜木町駅からクイーンズスクエア横浜までは500m程度。横浜駅で地下深く潜って乗り換える手間と比較したら大差ないだろう。
JRだけの乗り継ぎでも運賃が変わる?
■四條畷から中之島→新福島
JR学研都市線沿線から、大阪国際会議場や大阪市立科学館のある中之島へ行く場合、京橋で京阪中之島線に乗り換えるルートを思い浮かべがちだろう。これだと乗り換えを1回挟んで510円・33分かかる。
ところが、学研都市線が直通するJR東西線の新福島駅は、中之島から500mと意外と近い。京橋で大阪環状線のホームを通って改札を出て、
■福島駅と新福島駅で異なる運賃
JR神戸線から大阪環状線の福島駅周辺へ行く場合に使えるのが新福島駅だ。ここまでは他社線に乗り換えないことで安くなるケースを紹介してきたが、今回は同じJRなのに安くなる例だ。
例えば芦屋から福島へは、JR神戸線で大阪へ行き、大阪環状線に乗り換えることになるが、この場合は23分・410円かかる。これをJR神戸線の快速を利用し、尼崎でJR東西線直通の各駅停車に乗って新福島で降りると、時間は21分、運賃は320円と90円も安くなる。福島駅と新福島駅は乗換駅としての指定はされていないが、実際は隣接している駅だ。
このほか、芦屋から新橋筋商店街のある阪神の野田駅へも、大阪で阪神に乗り換えると29分・480円だが、快速で尼崎へ出て東西線乗り換えだと、阪神野田に隣接している海老江駅で降りて23分・320円だ。
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