韓国経済は「半導体ショック」から回復できるか 半導体輸出減少で輸出総額も減、下半期の改善に期待
第2四半期(4~6月)の業績見通しも暗い。SKハイニックスとマイクロンなどがすでに減産体制に入った。メモリー半導体で世界シェアナンバー1のサムスン電子も「意味ある水準での減産を進行中」と打ち明けるたが、不況のトンネルを抜けるまでには時間が必要だということだろう。
市場調査会社のトレンドフォースは、「サプライヤーたちが積極的に生産量を減らしているが、効果がある均衡地点まで及ばなかった。第2四半期のDRAM契約価格は現在から15%以上まで落ちるかもしれない」と予測する。
2023年7~9月期の回復を期待するが…
現在も半導体生産会社が製品価格の落ち込みで損失が大きい事態を考慮すると、当分は赤字を免れられないようだ。
このまま世界的な景気の回復スピードが遅く、半導体市場の回復もきついという声も出ている。アメリカの市場調査会社ガートナーは、世界の半導体市場は2023年に前年比11.2%縮小し、メモリー半導体の売り上げは35.5%縮小すると予想している。
ただし、メモリー半導体生産会社による生産調節で在庫が縮小し価格の下落も歯止めがかかるとの期待感がある。サムスン電子メモリー事業部のキム・ジェジュン副社長は、「第2四半期から在庫水準の減少が始まり、減少幅が下半期にはより拡大するだろう」と述べた。
SKハイニックスのキム・ウヒョンCFO(最高財務責任者)も「業界の減産効果が第2四半期から本格化し、最近の市場状況を反映して行った生産調節の効果がこれに加われば第3四半期(7~9月)からは市場状況と需給状況が改善するだろう」と話した。
前出の産業通商資源省のキム・ワンギ室長は「半導体輸出は下半期から一部回復する。全般的に下半期に貿易赤字と輸出増加への転換を期待しており、貿易収支の黒字回復する時期よりも、輸出増加が先に来るだろう」と述べた。
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