情報を「消費」するだけの人「吸収」までする人の差 情報過多の今こそ「セカンドブレイン」が重要だ
誰もがご存じのように、いまや必要な情報にアクセスすることは思いのほか容易だ。あまりにも容易すぎて、「自分自身にとって、なにが本当に大切なのか?」がわからなくなってしまうほどに。文字にするとまるで冗談のようにも思えるが、残念ながらそれは真実である。
そういう意味では、現代を生きる個々人には“情報を読み取る目”“情報を(本当の意味で)活用する力量”が求められているといえるのかもしれない。
『SECOND BRAIN(セカンドブレイン) 時間に追われない「知的生産術」』(ティアゴ・フォーテ 著、春川由香 訳、東洋経済新報社)の著者は、そのような状況を次のように表現している。
「セカンドブレイン」の重要性
だからこそ、なにが本当に大切なのかがわからなくなり、それどころか、自分が本来やるべき仕事ができないという矛盾に飲み込まれてしまうのだ。しかしそうなってしまえば、あとはただ焦燥感が高まっていくだけ。絵に描いたような悪循環である。
そこで、そんな状況から脱するために、著者は「セカンドブレイン」の重要性を説いている。端的にいえばそれは、情報を整理し、「いま必要なこと」と「そうでないこと」を切り分け、さらには「将来役に立つかもしれない有益な情報」を蓄積しておく仕組みだという。
だとすれば、セカンドブレインを手に入れることによって仕事のスピードが加速し、時間に余裕ができるかもしれない。「知的生産性」が上がる可能性もありうるだろうし、いまあるものよりももっと洗練された解決法を導き出すことができるようになるだろう。
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