マツダ「新MX-30」ロータリーエンジン搭載の真相 EV発電用としてRE復活、EVシフトは進むのか
また、ロータリーエンジン搭載車の高性能ぶりを証明するため、世界のさまざまな有名レースにも参戦し、1991年には、フランスの伝統ある耐久レース「ル・マン24時間レース」で、当時のワークスマシン「787B」が総合優勝を果たす。世界的レースでの活躍もあり、マツダとロータリーエンジンの存在感は世界中に広がり、市販車のセールス的にも好結果をもたらした。

機軸となるロータリーエンジンについて、マツダは、出力だけでなく、燃費や耐久性などの性能向上にも長年取り組んだ。とくに環境問題については、1960年代後半からアメリカをはじめ各国ではじまったきびしい排出ガス規制や、1970年代のオイルショックによるガソリン価格高騰に起因する燃費性能の向上などに対応。1975年に登場した高級セダンの「コスモAP」では、低公害と高出力を両立するシステム「REAPS」を採用したロータリーエンジンを搭載し、40%もの燃費改善も達成した。

また、2005年には、水素燃料で走る「RX-8ハイドロジェンRE」を開発し、2006年に官公庁やエネルギー関連企業向けにリース販売を実施。こうした多岐にわたる技術開発や対策などにより、自社のアイデンティティともいえるロータリーエンジンを環境問題に対応させ、存続させる努力を続けた。だが、これも先述のとおり、現在、ロータリーエンジンをパワートレインとするモデルは消滅。世界中のマツダファンからの熱い声もあり、マツダ社内でも復活させる道を模索していたが、ついに念願の復活となったのが、今回のMX-30 e-SKYACTIV R-EVに搭載する発電用ロータリーエンジンなのだ。
国内初披露となったMX30 e-SKYACTIV R-EVの概要

マツダが2020年から販売するコンパクトSUVのMX-30シリーズに属する新型モデルが、MX-30 e-SKYACTIV R-EVだ。MX-30シリーズの現行ラインナップは、2.0Lガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」と、エンジンをアシストするモーターを搭載するマイルドハイブリッド車、駆動用モーターとバッテリーで100%走る「e-SKYACTIV EV」搭載のBEV車といった2タイプ。今回国内初披露となった新型は、ロータリーエンジンを発電機として使うパワーユニット「e-SKYACTIV R-EV」を採用したPHEVモデルとなる。
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