ちょっと上乗せして「寄り道」お得な鉄道旅ルート 途中下車して550円安区間も、大型連休に便利技

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新幹線や特急列車は、途中下車して乗り直すとかなりの料金差になることが多いが、実際には同額、または差があってもプラス100円程度の区間は意外に多い。

そこで、ある程度距離がある区間で途中下車しても料金差が少ない区間とその差額を、すべて自由席料金でまとめてみた。例えば東京から長野へ旅行する人の片道自由席特急料金は通常3740円だが、上田で途中下車した場合は東京―上田間2850円+上田―長野間880円の合計3730円で、追加の差額はなし。むしろ10円安く2カ所観光ができるというわけだ。

中でもちょっと驚きなのが、北陸新幹線上越妙高で途中下車したほうが片道550円も安くなる、東京から糸魚川のケースだ。

【東京から】
郡山まで 新白河途中下車(-10円)
白石蔵王まで 福島途中下車(+110円)
奥津軽いまべつまで 新青森途中下車(±0円)
木古内まで 奥津軽いまべつ途中下車(±0円)
新函館北斗まで 木古内途中下車(+180円)
新潟まで 燕三条途中下車(+110円)
長野まで 上田途中下車(-10円)
糸魚川まで 上越妙高途中下車(-550円)
掛川まで 静岡途中下車(±0円)
浜松まで 静岡途中下車(+120円)
三河安城まで 豊橋途中下車(+90円)
名古屋まで 豊橋途中下車(+210円)
【大宮から】
福島まで 郡山途中下車(-10円)
奥津軽いまべつまで 新青森途中下車(±0円)
木古内まで 奥津軽いまべつ途中下車(±0円)
新函館北斗まで 木古内途中下車(+180円)
飯山まで 長野途中下車(-10円)
黒部宇奈月温泉まで 糸魚川途中下車(-210円)
【大阪から】
三河安城まで 名古屋途中下車(±0円)
豊橋まで 名古屋途中下車(+120円)
掛川まで 浜松途中下車(+100円)
静岡まで 浜松途中下車(+210円)
新倉敷まで 岡山途中下車(±0円)
東広島まで 三原途中下車(+100円)
広島まで 三原途中下車(+220円)
久留米・新鳥栖まで 博多途中下車(±0円)
熊本まで 新玉名途中下車(+100円)
【京都から】
豊橋まで 三河安城途中下車(±0円)
静岡まで 掛川途中下車(+90円)
静岡まで 浜松途中下車(+210円)
岡山まで 相生途中下車(±0円)
岡山まで 新大阪途中下車(±0円)
三原まで 新尾道途中下車(+100円)
三原まで 福山途中下車(+100円)
【名古屋から】
新富士まで 静岡途中下車(±0円)
三島まで 静岡途中下車(+120円)
新横浜まで 小田原途中下車(+210円)
新神戸まで 新大阪途中下車(±0円)
岡山まで 相生途中下車(+220円)

 

切符の有効期間はよく考えて

いかがだったであろうか。筆者は中学生時代、クラスメイトに旅行日数を聞かずに学割の往復乗車券の買い方を教えてしまい、有効期間を超過して帰りの電車賃をもう1回取られた!と言われてしまったことがある。

その反省を踏まえて申し上げるが、JRの乗車券は営業キロに応じて200km刻みで有効期間の日数が決まっており、とくに長い連休期間は注意が必要だ。また、単純往復より一筆書き切符のほうが有効期間が短くなる場合もあるので、こういった点を考慮しつつ安く充実した旅を楽しみたい。

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北村 幸太郎 鉄道ジャーナリスト

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きたむら こうたろう / Koutaro Kitamura

1989年東京生まれ。2008年昭和鉄道高等学校運輸科卒業、2012年日本大学理工学部社会交通工学科マネジメントコース卒業。乗り鉄、ダイヤ鉄。学生時代は株式会社ライトレールにインターン生として同社の阿部等社長のもと、同社主催の「交通ビジネス塾」運営などに参加。

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