「30歳を過ぎた転職」で直面する思いがけない壁 前職で実績がある人ほど、転職先では要注意!

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報告・連絡・相談するときも同じだ。

雑な話し方をせず、丁寧に話そう。漏れなく、細かく、を意識するのだ。

例えば、仕事の納期に間に合わないようなとき、「ちょっと、このままだと納期に間に合いそうにないんですが……」と言う人がいる。

これだと、間に合わない理由もわからないし、相手にどうしてほしいのかも省略しているので理解されない。

雑な話し方は、相手に考えさせる。だから負荷をかけることになる。

「現状分析をするのに手間取っています。データが想定していた以上に、整理されてなかったからです。情報システム部に手伝っていただき、項目ごとに整理してもらっていますが、納期に間に合いそうにありません」

これだけでも足りない。どうすべきかの判断を相手に委ねてしまうことになるからだ。だから、具体的な提案も添える。これが、最も丁寧な話し方である。

「係長に相談したところ、工程表作成を手伝っていただけることになりました。したがって、1日遅れでは完成する予定です。納期を1日延期させてもらえませんか。翌日の10時には完成させます」

このように、漏れなく、細かく、話し切るのである。ここまで話し切れば、聞き手は考えるヒントをたくさんもらえるため、負荷は最小限に抑えられる。

「わかった。それじゃあ、しょうがない。翌日の夕方の4時まででいいから。それまでに完成させてくれ」と言ってくれるだろう。

少なからず、「何やってんだ! 本当にわかってないな~」なんて言われることはないだろう。

転職したら新人時代を思い出そう

転職先で成功する人は、これまでの経歴をリセットし、初心に戻って頑張れる人だ。どんなに素晴らしい経歴でも、新天地では新人であることを忘れない人である。

だから転職したら新人時代を思い出し、確認し切る、質問し切る、話し切る。このクセを思い出そう。

コミュニケーション力をアップさせるのではなく、ミスコミュニケーションを減らすこと。そうすることで、新しい職場でも早期に信頼関係を構築できるようになるのだから。

横山 信弘 経営コラムニスト

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よこやま のぶひろ / Nobuhiro Yokoyama

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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