「30歳を過ぎた転職」で直面する思いがけない壁 前職で実績がある人ほど、転職先では要注意!
「これ、もう少し精度をアップして」と言われ、「わかりました。もう少しだけ精度を上げます」と言って、自分なりにやったとしても、「そうじゃないだろ。俺が少し精度をアップしろと言ったら、これぐらいの精度なんだよ」と指摘されてしまうかもしれない。
そして必ず言われるのが、「キチンと確認してよ」というフレーズである。「確認したつもりですが」と言っても後の祭りだ。言い訳として受け止められるかもしれない。
最後には、「わかってないな~」と言われてしまうのである。
反射的に「大丈夫です」と言っていませんか?
次に「2、質問グセ」についてだ。
やはり前職で実績があると、質問グセがなくなってしまう。
仕事を依頼され、「~このようにやってもらいたいんだけど、大丈夫?」と言われると、「大丈夫です。まずは自分なりにやってみます」と言ってしまう。
これは私にも身に覚えがある。50歳も過ぎて「知りません」「わかりません」「教えてください」とは、なかなか言えない。
新人じゃないし、過去に経験もあるものだから、ついつい反射的に「大丈夫です」「わかります」「できます」と言ってしまうのだ。
しかし、的を外れたやり方で仕事をしてしまうと、「わかってないな~。わからないんだったら、ちゃんと質問してよ」と注意される。決して甘く考えていたわけではない。だが実績があり、それなりに経験が豊かだと、
「この部分は誰に聞いたらいいですか?」「ここは具体的にどうしたらいいでしょう?」といった質問する習慣を忘れてしまうのだ。
最後は「3、話しグセ」についてだ。
「先ほど、メールを送っておきました。よろしくお願いします」
このように上司に伝えたとしよう。しかし、いっこうに返事がない。依頼された資料をメールに添付して送ったが、はたしてどうだっただろうか。メールを送った側としては、その後が気になる。
あとで聞いてみると、
部下:「Aさんに依頼された資料なんですが」
上司:「その資料が、何なの?」
部下:「昨日までが締め切りと言われたので作成し、昨日メールで課長にお送りしました」
上司:「そんなこと、知らないよ。どうしてそんな大事なこと言わないの? 俺はA君から何も聞いてないんだからさ」
部下:「あ、申し訳ございません」
上司:「前の会社でもそうやってたわけ? わかってないな~」
こう言われてしまうのだ。正直なところ、
「そこまで言わなければいけないのか?」「なぜ話が通じない?」と戸惑うだろう。しかし、ついつい省略する話しグセがついてしまっているのが原因なのだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら