コスモ石油の木村社長が千葉製油所の操業再開時期について「まだいつと言えない」【震災関連速報】

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コスモ石油の木村社長が千葉製油所の操業再開時期について「まだいつと言えない」【震災関連速報】

コスモ石油の木村彌一社長は4月1日、東日本大震災の直後に大規模火災に見舞われた千葉製油所(千葉県市原市)の復旧時期について、「できるだけ早くとは思うが、(消防署など)当局の指導を受けながら決める必要があり、現時点でいつとは言えない」と語った。

同日、大手元売り5社のトップが出席した共同記者会見の席上、報道陣の質問に答えた。製油所の被害総額についても、現時点ではまだ判明していないという。

同社の千葉製油所は、3月11日の地震直後に北ヤードのLPG(液化石油ガス)タンク付近から出火し、製油所内の25基のLPGタンクのうち13基が焼失・損傷した。火災はLPGタンク地帯と周辺に限られ、常圧蒸留装置を始めとする石油精製設備は残っているが、まだ操業再開の具体的なメドは立っていない。

千葉製油所は日量22万バレルの原油精製処理能力を誇り、コスモ石油の全精製能力(63.5万バレル)の3割以上を占める最大の製油所。また、残りの3つの製油所は四日市、堺、坂出といずれも西日本にあり、同社にとって、千葉は東日本唯一の製油所でもある。それだけに千葉製油所の機能停止の影響は大きく、同社は西日本の3つの製油所をフル稼動させる一方、ジェット燃料やガソリンの緊急輸入等の諸施策により、操業再開までの供給不足分を最小限にとどめたい考えだ。

尚、同社は4月1日、今回の事故を受け、外部の学識経験者などを交えた『事故調査委員会』を設置したと発表した。同委員会が中心となって事故原因を究明し、今後の再発防止策を策定する。
(渡辺 清治 =東洋経済オンライン)

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