ロールケーキに見出した高級チョコの新境地 「本格志向」と「日本人の嗜好」がベストマッチ
「青山一丁目駅直結(青山ツインビル)という場所柄、ビジネスマンの方、オフィスに勤務される女性の方も、ランチのちょっとぜいたくなおやつに、お誕生日会にと定期的にご購入いただいています。電車の中でも崩れず、持ち帰りやすい形も受けているようです」。アルチザン パレドオール 青山店店長の久島奈緒さんは言う。まずは本格チョコレートに親しんでほしい、との理由から価格を抑え、サイズが大きめなのも魅力だ。
王室御用達ブランドでもヒット商品に
スペイン王室御用達ブランドで、バルセロナに本店があるチョコレート専門店「カカオサンパカ」にも人気のチョコレートのロールケーキ「ブラッソ デ ショコラタ」がある。店頭販売に加え、冷凍配送でオンラインショップでの販売も行っており、2014年春の販売開始以来、同店の販売ケーキの中では瞬く間にナンバーワンヒット商品となった。
以前から日本の店舗に「チョコレートのロールケーキはありませんか?」との声が数多く届いていたことから、日本独自商品として開発、販売に至った。
濃厚なチョコレートのロールケーキに、別添えでカカオニブ(チョコレートの原料であるカカオ豆を細かく砕いたもの)がついているのが特長。カカオニブを少しケーキにまぶして一緒に食べると、カリッとした食感とともにカカオの豊かな風味が広がる。ワインにも合わせてみたい大人のチョコレートのロールケーキといえる。
「日本のお客様のニーズに応えるため、スペインにはない日本独自のケーキを開発していますが、ロールケーキはお客様の要望が最も多く、開発・販売に至りました。もともと日本で幅広い年齢層に愛されていますが、カカオニブを添えることで甘さが控えめになっていますので、甘い物が苦手な男性の方、本格的なチョコレートをお好みの方など、さらに幅広い層の方に購入いただけます」(カカオサンパカ 広報 岡本エリカさん)
カカオ分65%のオリジナルダークチョコレートを使用した濃厚なガナッシュクリームを、スフレのようにふんわりとしたチョコレートの生地で巻いている。手頃なサイズ感も現代のライフスタイルにマッチするよう考慮されている。
流行の本格チョコを知りたいけれど難しそう、高級店の本格チョコを買ってみたいけれど敷居が高そうだし何を買っていいかわからない。そんな戸惑いを、昔から親しんでいる「ロールケーキ」という形なら解消してくれるのではないだろうか?
高級チョコレート店のロールケーキは、知的好奇心を満たし安心感を与える要素がちょうどよいバランスで配合されたスイーツといえるだろう。
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