どうしても「片づかない家」4つのヤバい共通点 「捨てる=片づけ」という発想の大問題

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②部屋に収納棚やグッズを置いているから

物が多い → しまう場所がない → 収納ケースやグッズを買う → 部屋に置く → ますます部屋が狭くなって物があふれる。そんな悪循環を私はいやというほど見てきました。

物があふれているのは、空間と物の量が合っていないからです。にもかかわらず、なぜか収納ケースや収納グッズ(カラーボックスやハンガーラック、スチールラックなど含む)を買えば、物が片づくと誤解してしまう人が多いのです。

そして安易に買い足してしまい、そのせいで暮らす空間を狭くし、ますます生活しにくくなります。それに収納グッズを買えば、そのぶん物が入るので気がゆるんで、さらに物が増えてしまいます。

これだけは断言しておきます。“モロ出し収納”が部屋の景色を壊す一番の要因です。

「いらない物」を選べない

③「いる」「いらない」から始めているから

片づけの王道ともいえるのが「いる」「いらない」の仕分けです。今までの片づけは、まずこの「いる」「いらない」から始まっていたといっても過言ではありません。でも、片づけられない人に、「いる」「いらない」の作業は苦行でしかありません。

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捨てられないから物がたまる。そういう人に「いらない物を選べ」と言っても、そもそも無理というものです。「いる」「いらない」の仕分けがどんどん“苦しみ”になってしまうと、片づける気力も湧いてきません。

「いる」「いらない」をやるのはもっと先の作業。古堅式では、片づけたい空間にある物を一気に寄せ、まずは更地にすることから始めます。

④ すべての部屋を一気に片づけようとしているから

片づけようとして挫折してしまい、結局片づかないという人に多いのは、すべてを一気に片づけようとしているからではないでしょうか。片づく=家全体を片づける、という発想でいるとつまずきます。なぜなら、家全体を片づけるのは魔法使いでもなければ、とうてい無理だからです。

家が全然片づいていないのなら、せめてひと部屋くらいは片づいた場所があればいい。それくらいハードルを下げないと、片づけられない人は片づけが始められません。

「この家は家中どこを見まわしてもごちゃごちゃだけど、リビングだけは片づいているわ」「どの部屋もめちゃくちゃだけど、ダイニングまわりはきれいね」。最初はそれでいいのです。1つの部屋の景色が変われば、少しずつ暮らしが変わります。暮らしが変われば、前向きに物事が動き出すのです。

古堅 純子 幸せ住空間セラピスト

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ふるかた じゅんこ / Junko Furukata

1998年老舗の家事支援サービスに入社。20年以上、現場第一主義を貫き、顧客のもとへ通っている。5000軒以上のお宅に伺いサービスを重ね、独自の古堅式メソッド「景色を変える片づけ」を確立。個人宅や企業内での整理収納コンサルティング、収納サービスを提供する傍ら、これまでの経験を生かして家事効率化支援事業を展開。著書累計は65万部を超える。テレビ・ラジオ・雑誌などメディア取材協力も多数。快適な住空間を構築するコツやノウハウ満載のYouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」は、登録者数18万人超。2023年2月時点の総再生回数が5400万回を超えた。

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