正論だが、どこかで聞いた話ばかりで面白くない。もう少し突っ込んで聞いてみた。「一人暮らしだと自炊より外食のほうが安いこともあるのでは?」。すると「手作りは食材の調達に手間や時間がかかるかもしれないが、大量に調達するとコストパフォーマンスが高くなる。調理器具や調味料、ガス代などの費用も必要になるが、一度にまとめて購入することで、長期的には外食よりも安く済むことが多い」と返された。
しつこく「スーパーで買う食品の多くが値上げされている現状でも、やはり手作りのほうが安いといえるのか?」と聞いたところ、「外食の場合、料理の価格にプラスして、サービス料や消費税がかかる。また、交通費や駐車場代も必要になる。これに対し、自炊は食材費と調理に必要なエネルギー費用がかかるだけで、それ以外の費用は発生しない」「外食店には店舗維持費用、人件費、電気やガス代、水道光熱費などのランニングコストがかかる(ので、その分がコストに乗っているはず)」だから、自炊のほうが安いという。
では、スーパーで惣菜を買うのはどうかと聞いたところ、「自炊より安く済む場合もあるが、健康面や栄養バランス、大量に作って保存する際のコスパなど、総合的にはやっぱり自炊」と譲らなかった。ここまで言うのだから、きっとチャット先生は毎日おかずを手作りしているに違いない。
気になる電気代節約はどうか
続いて、高騰する電気代節約についてもご教示を仰いだ。
「白熱電球に比べて長寿命で省エネ効果が高いLED電球に交換」「電気製品を使わないときはコンセントを抜く」「節水型のシャワーヘッドを使う」「エアコンや暖房の温度を適切に設定する」「太陽光発電システムを導入し自家消費する」と、これまた普通だ。
何度か質問を変えて聞いたが、エアコンの運転効率を上げるために必ず言われる「フィルターをこまめに掃除せよ」という指示は一度も出てこなかった。まだフィルター掃除に対する啓発活動が足りないのだろう。加えて太陽光発電や省エネ家電をかなり推しており、チャット先生は地球環境への配慮も怠らない。
とはいえ、これでは「さすがは先生! これは気づきませんでした」と膝を叩くような驚きはない。やり方を変え、節約に関する悩み相談をしてみることにした。
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