上西議員、「維新除名で年収増」のカラクリ 厳しい処分にみえるが、実は大甘だ

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そして、週刊誌やテレビなどが上西氏の議員としての資質を問う報道を過熱させる中で、大阪維新の会は処分を決めた。これは、統一地方選への影響を最小限に抑えるためと、5月17日に予定されている大阪都構想についての住民投票までに、その影響を払しょくするための苦肉の策にすぎない。

一見厳しく見える除籍処分も、その実は大甘だということがわかる。橋下徹大阪維新の会代表は4月4日の街宣で上西氏を除籍したその他の理由について、以下のように説明している。

「彼女は国会議員としての言動に問題があった。大阪府議会に指導預かりとした。ところが改善の見込みはないと報告が上がった」

すなわち上西氏が国会議員としての資質に欠けているということだが、それは以前から明らかだったではないか。初当選直後に上西氏を取材したことがあるが、こちらから何を尋ねても「橋下代表のおっしゃる通りです」と答え、上西氏が自分の考えを展開することはなかったことを覚えている。

なぜ上西氏が優遇されてきたのか

そのような上西氏を1度ならず2度までも大阪7区から出馬したことについて、大阪維新の会と関係の深い関係者は、次のように説明してくれた。

「これまでどうして上西氏が優遇されてきたのかがわからない。彼女は維新政治塾で優秀な成績を収めていたわけでもないためだ。また本人は羽曳野市出身で、大阪7区との縁も薄い。上西氏と同じく2012年の衆院選で日本維新の会から出馬して初当選した村上政俊氏は『問題あり』とされて2014年の公認を外したが、小選挙区(大阪4区)で勝った村上氏よりも比例復活の上西氏を優遇した理由はよくわからない」

推測できることはある。地元の有力者である井上哲也吹田市長が上西氏を支援していた、という点だ。井上市長の元私設秘書こそ、週刊誌に上西氏と京都府宮津市に旅行したと報じられた公設秘書で、3月23日にマスコミの疑惑追及から逃れようとする上西氏の脇に立って巻き舌で威嚇した男性だ。

ところが橋下氏は上西氏とこの男性秘書との「特別な関係」は否定している。街宣で、「あの秘書は自分の彼女と宮津に旅行に行った。それを関西テレビが間違えた」と述べているのだ。

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