夢はある?「R-1グランプリ2023」見所を徹底解説 今年の大会は「ギャガーVSフリップ芸」に注目だ
昨年、お見送り芸人しんいちが優勝し、ZAZYが涙を飲んだ『R-1グランプリ』。
2人の戦いは延長戦へと突入し、ツイッターやバラエティーでの言い争いはもちろん、「ストレス」というユニットを結成して『M-1グランプリ』に臨み、3回戦敗退でZAZYがしんいちへの不満を爆発するという長期的なバトルまで見せた。
『M-1グランプリ2022』王者・ウエストランドがネタの中で“R-1には夢がない”と毒づいたことでもスポットが当たり、気づけば3月4日の決勝当日を迎えている。良くも悪くもR-1の話題がここまで挙がった1年は、かつてないのではないだろうか。
2021年に出場資格が「芸歴10年以内」となり、ラストイヤー組が現れたことも「しんいちvsZAZY」の構造に拍車を掛けたように思う。
また、翌2022年から審査員にバカリズムが加わったことで、大会全体に良い意味での緊張感が生まれている。結果的に、この2年でR-1そのものが洗練されてきたということだろう。
そんな中、今年はYes!アキト、寺田寛明、ラパルフェ都留、サツマカワRPG、カベポスター永見、田津原理音、コットンきょん、そして復活ステージの勝者8名が決勝の舞台でバトルを繰り広げる。どんな戦いが予想されるのか、今大会の特徴を見ていきたい。
目覚ましいギャガーの躍進ぶり
まず注目したいのは、ギャグを持ち味とする芸人“ギャガー”が躍進し始めた点である。
サツマカワRPGは、昨年に引き続きストレートで決勝進出。Yes!アキトも昨年の敗者復活ステージを勝ち上がったことで、2年連続のファイナリストとなった。
彼らは、ピン芸人・どんぐりたけしを加えたユニット「怪奇!YesどんぐりRPG」でも活動する間柄だ。同名のYouTubeチャンネルを立ち上げ、コンスタントに動画を更新。
「プレイヤーチェンジ、プレイヤーチェンジ……」と言いながら一発ギャグをローテンションしていくシステムも知れ渡り、瞬く間にバラエティーやラジオの露出が増えていった。
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