夢はある?「R-1グランプリ2023」見所を徹底解説 今年の大会は「ギャガーVSフリップ芸」に注目だ

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とくに女性役は、きょんならではの味わい深さがある。年齢や性別を問わない笑いという意味では、今大会トップクラスの実力者と言えるだろう。

また、ディズニー&ピクサーの人気アニメ映画『トイ・ストーリー』の主人公・ウッディ、阿部寛、森泉などのものまねで頭角を現したラパルフェ都留も初の決勝進出を果たしている。こちらも腕利きの芸人なだけに、当日のウケ具合で優勝もあり得るだろう。

ラパルフェ都留(画像:R-1グランプリ2023公式サイトより)

史上初、敗者復活からの優勝も

敗者復活枠23名も、あらゆるジャンルの猛者たちがひしめいている。

現役弁護士で「おかしな法律」を軸としたフリップネタで知られるこたけ正義感、「なにノガレなに美」の歌ネタが話題になったソマオ・ミートボール、独特の空気感で水泳にまつわるネタを披露する本多スイミングスクール、『R-1グランプリ2021』ファイナリストである孤高のコント師・森本サイダーなど、ピン芸人だけでも幅広い。

また、昨年のM-1決勝で賛否を巻き起こしたヨネダ2000誠、同大会の準決勝で高いジャンプを見せて笑わせたケビンス山口コンボイ、THE W決勝で“更生していくギャル”を演じたエルフ荒川など、勢いに乗るコンビのボケも控えている。

そのほか、YouTubeチャンネル『高野さんを怒らせたい。【きしたかの】』の動画をはじめ、“キレ芸”が好評のきしたかのたかのピエロ、今年1月末に解散したばかりの元コウテイのシモタ、たどたどしいキャラを特徴とするたくろう赤木裕ら個性派も数多い。

すでに出順が決まっており、復活ステージ勝者が6番手に登場する点も波乱を予感させる。大会史上初、敗者復活からの優勝となるか。それとも現時点でのファイナリストに勝利の女神は微笑むのか。いずれにしろ、熱い戦いになることを期待している。

鈴木 旭 ライター/お笑い研究家

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Akira Suzuki

2001年から東京を拠点にエモーショナル・ハードコア/ポストロックバンドのギターとして3年半活動。脱退後、制作会社で放送作家、個人で芸人コンビとの合同コント制作、トークライブのサポート、ネットラジオの構成・編集などの経験を経てライターに転向。現在、『withnews』『文春オンライン』『現代ビジネス』『FRIDAYデジタル』といったウェブ媒体、『週刊プレイボーイ』(集英社)などの紙媒体で記事執筆中。著書に著名人6名のインタビュー、番組スタッフの声、独自の考察をまとめた『志村けん論』(朝日新聞出版)がある。

 

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