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マウンドを降りた日銀エース雨宮正佳の「心の内」 財務省と日本銀行によるガバナンスの終焉

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日銀総裁に植田和男氏が就任する。学者出身は初。本命候補だった雨宮正佳副総裁が辞退した理由とは。

日銀のエース、雨宮正佳氏
総裁就任を固辞したとされる日銀のエース、雨宮正佳氏(写真:ロイター/アフロ)

日本銀行の総裁人事が決着した。

本命候補といわれた現副総裁の雨宮正佳ではなく、元日銀審議委員で東大名誉教授の植田和男が就任するというサプライズ。

学者起用の舞台裏で誰が、どのように動いたのかは解明が待たれるが、直前に「官邸が打診」と一部メディアに報じられた雨宮は、最終局面の候補者リストから名前が消されていた。本人が固辞する姿勢を崩さなかったためだ。

関係者によると、昨年来、雨宮は周辺にこんなことを話していた。

「新しい総裁は金融政策の抜本的な点検・検証を行う必要がある。その対象期間はこの10年ではない。量的緩和以降の政策展開も対象にしなければならない。しかし、自分はそのほとんどすべての政策に関与してきたので、中立的立場から議論することができない。したがってその任にふさわしくない」

中には「自分は適任ではないと言っているだけで、総裁を引き受けないとは言っていない」として目くらまし戦術と取る向きもあったし、「仮にやりたいと思っても、私が、私がという人はいない」との冷めた見方もあった。しかし、何人かは雨宮の真剣な表情に「彼は総裁就任の要請を受けていない、もしくは固辞している」と解釈した。そして、それは正しかった。

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