手取り16万、3年で500万円を貯めた会社員の習慣 「これ以上働きたくない」が強い原動力に
「よく考えたら、ムリして働きたくないというのがお金を貯める理由なのに、貯蓄を必死に頑張るのも変でしたよね」
飄々と語るもけけさんだが、1か月の家計簿を見ると、出費はきちんと予算内に収められ、お金をまったく使わないノーマネーデーが月に20日もあるなど、ストイックな面も。
「頑張るというより、平日の会社帰りに何げなくお金を使うことがもったいないと感じるようになったんです。何より、平日はまっすぐ帰宅して、休日にまとめ買いをするほうが、ラクで安いですから」
また、仕事自体も“貯蓄があるからいつでもやめられる”と思えば、以前ほどツラいと感じなくなったと話す。
気ままなアルバイトで生きられる日を目指して
「働かないで済むなら、節約して生活をコンパクトにしたほうがいいという考えは変わっていません。いつかは週5の仕事から離れ、アルバイトでのんびり働きたいというのが本音です(笑)」
ゆるい節約を始めて、自身の理想の生活に近づいているもけけさん。自然とお金が貯まるだけでなく、無理なく物欲が抑えられ、家がキレイに整うようになったとも。そんな“いいことずくめ”のループには、どんな秘密が? もけけ流の節約生活を教えてもらおう!
お金管理のポイントは、管理するお金をなるべくシンプルにすること。毎月、銀行から自動引き落としされるような携帯代や光熱水費などの項目は考えず、日々の買い物でお財布から支払うような項目のみをやりくりの対象にしている。
「住居費も含め、毎月必ず支払いがある固定費はおよそ7万円で、月ごとにそれほど大きく変わりません。毎月の支払額がほぼ決まっている固定費ではなく、食費や娯楽費など、自分の行動次第で使う金額が大きく変わってしまう項目こそが重要。
いわゆる変動費の予算を決めて、きちんと守れば、深く考えることなく貯金ができると思いました」
1か月の家計は、手取りが16万円に対し、支出は固定費が約7万円、変動費の予算が5万円で合計12万円。変動費の支出を予算内に収めれば、残った月約4万円が自動的に貯金できることになる。
「月の給与内で無理なく生活しているので、ボーナスには手をつけず全額貯金。貯蓄スピードを上げています」