手取り16万、3年で500万円を貯めた会社員の習慣 「これ以上働きたくない」が強い原動力に
節約を始めた理由は「働きたくなかった」から
家や旅行など、さぞかし大きな目標があるかと思いきや、節約のきっかけは意外にも後ろ向き。“働きたくない”という思いからだった。
「社会人になりたてのころ、仕事の責任や人間関係に悩み、ストレスで働くことが本当にツラくなりました。手取り16万円のままでは将来に心配もあったけれど、収入を増やすためにこれ以上、働くのもイヤ。
なるべく働かずに生きるには、と考えたとき、できるだけ少ない出費で生活すればいいという考えに至ったんです」(もけけさん、以下同)
元来は“ズボラでお金オンチ”。月々の出費も把握しておらず、仕事のストレスも相まってか、衝動のまま浪費を繰り返す生活を送っていたと振り返る。
「節約を意識して、初めて家計簿をつけたくらいです(笑)。最初は、貯蓄するには単純にお金を使わなければいいと考えて、極限まで切り詰めた生活をしていました」
結果、確かにお金は貯まっていったが、それでは“日々、ただ生きているだけ”。生活に虚しさを感じるようになった。そこで、自分に合った節約法を模索。貯蓄の目標金額や出費の細かな制限をあえて作らないことをルールに、“ゆるく・ラクな”節約へ意識を変えた。