「コロナ5類移行」ワクチン、水際措置どうなるのか 加藤厚労相、中国からの入国者の検査緩和に前向き
「年1回」ワクチン接種回数と水際対策の見直し
中国での新型コロナウイルス感染症の急拡大を受けて政府は中国からの入国者に対し、PCR検査の義務づけなど対応を強化している。
加藤大臣は「いまの措置を行いながら、状況をみて柔軟に対応していく」としながら、「実際(中国からの)入国者の陽性率は1%を切っている。ゲノム検査でも日本で流行しているウイルスと同様のものというのが現状だ」と説明した。そのうえで、5月8日から新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に引き下げられることに伴い「水際でチェックしていくことは基本的になくなっていく」と述べた。
新型コロナワクチンの接種の間隔を年1回とする意見が出ていることについて、加藤大臣は「昨秋から接種が始まった二価ワクチンの効果に関するデータを出して専門家に議論してもらっている。方向性が出ればしっかり説明していく」と述べた。
感染症学会専門医の寺嶋毅氏(東京歯科大学市川総合病院教授)は、「高齢者や基礎疾患のある重症化しやすい人は年2回の接種にするなど、幅があってもいい」との見解を示した。
番組レギュラーコメンテーターの橋下徹氏(弁護士、元大阪府知事)は、「年1回接種」論の浮上に、ワクチン否定派が「ほら見ろ、と沸騰しかけている」と指摘。「政府には科学的根拠をもって回数設定してもらいたい」と注文をつけた。