決着!大塚家具、前代未聞の株主総会の全容 久美子氏61%、勝久氏36%は何を意味するか
一般株主D 2つに分かれた社員をどう修復するのか。また会長とはどう修復するのか。総会後も大株主であり続ける事実は変わらない。
久美子社長 マスコミ報道が印象に残っている面が強い。社員は混乱に巻き込まれているが、それが本意ではなく、インテリア・ビジネスがやりたくて入ってきている。総会で結論が出たら、私から社員に、社長や会長のために働くのではなく、お客様のために働こう、と伝えている。理解を得られていると思う。コミュニケーションを密に取りながら、会社一丸となってやっていきたい。
(会長が大株主であることで)このような騒動が繰り返されるのは、企業価値を毀損するのであってはならないことだ。大株主が会社の企業価値向上ということに、価値観を持っているのであれば、理解していただけると思う。企業価値という同じ目標に向かって調整できるようにしていきたい。
一般株主E 私は大塚久美子社長にやってもらいたい。日本は女性社長が少ないのでがんばってもらいたい。
久美子社長 本当に温かい言葉ありがとうございます。
「監視カメラをつけるのはやめて」
株主・大塚千代子氏 大塚千代子です。母親です。きょうはおわびに参りました。社員が2つに分かれているというが、まったく違います。(2月25日の勝久会長の会見で)後ろに立っていた社員たちは、必死に会長にお願いして、そうなりました。業績も、久美子社長がやってからよくなったというが、受注と納品でタイムラグが大きい。2014年7月の取締役会では、久美子社長に辞任をお願いしたが、(久美子社長が自分自身を)「解任しろ」と騒いで、解任になりましたね。それですぐに(投資ファンドの)米ブランデス・インベストメント・パートナーズに電話しましたね。それはいけない。
あなたは聞く耳をまったく持たなかった。社員さんのお言葉を聞いてくださいませ。社員さんをいじめないでください。監視カメラを多くのところにつけるのはやめてください。迷惑です。従業員持ち株会も久美子社長の支持ではありません。株主様、私は一番中立の立場です。一族といわれるが、そんなつもりではやっていません。どちらがちゃんとできるか、よく確かめてください。こんなことをいうのは無念です。今の体制でできるとは思いません。
久美子社長 事実と異なるものが多くあると思います。従業員については、今回のことに巻き込んでしまったことについて、申し訳ないです。持ち株会は4割の人が棄権したが、残りの人はしっかり意思表示してもらっている。自由闊達に意見が言える会社になることが重要で、今回はその第一歩になったと思う。
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