巨艦NTT、ついに本格始動する「人事大改革」の衝撃 戸惑う社員たち、グループ内序列に変化も?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
30万人超を率いる巨艦は変われるのか。
NTTは2023年4月から、グループ主要会社の一般社員向け人事制度を刷新する。変更点は大きく分けて2つある。「脱・年功序列」と「専門性の強化」だ。
東洋経済オンラインのデジタル特集「NTT 焦燥の人事大改革」では、日本型企業の代表格と言えるNTTが導入する新たな人事評価制度について、その詳細や余波、課題を追った。
以下の記事を無料でお読みいただけます。

「民営化以来最大」の人事改革に透ける危機感

「1985年の民営化以来となる大改革であり、NTTが真のIT企業になるための仕掛けだ」

“お役所体質”が染みついたままだったNTT。ここに来て社員の評価基準や給与体系を抜本的に見直す背景に、どんな危機感があるのか(編集部撮影)

約14万人が加盟する、NTT労働組合の柴田謙司事務局長はそう語る。30万人超の従業員を抱えるNTTグループで今、社員らの働き方を一変させる新たな制度の準備が大詰めを迎えている。

その新制度とは、NTTが目下進める人事改革の第2弾にして本丸だ。>>記事の続きはこちら

人事改革で変貌か、NTTの出世街道とグループ序列

「最早組(さいそうぐみ)」――。

NTTグループには、そんな社内用語が存在する。入社同期の中でもっとも出世が早いエリート社員を指し、「社員なら誰でも知っている」(NTTグループの中堅社員)言葉だ。

NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ出身者が多数を占めてきた持ち株会社の役員の顔ぶれは、人事改革と再編を機に変化するのだろうか(写真:今井康一、ヒラオカスタジオ、尾形文繁、編集部撮影)

最早組は20代前半で入社し、30歳前後に主査(係長級)、30代半ばには課長へと昇進し、管理職に到達。40歳前後で部長、50代から執行役員に就くのが、NTTにおける模範的な出世コースだった。

しかし近い将来、最早組は死語になるかもしれない。脱・年功序列を掲げた人事改革により、年次にかかわらず昇格や敗者復活のチャンスが与えられることになるからだ。>>記事の続きはこちら

人事制度大転換、NTT現役社員たちの戸惑いと本音

「いきなり『お前の専門性は何だ? これからは専門性で人事査定します』というのは酷なんじゃないか」「専門性が評価されやすい業務と、されにくい業務が出てくるのでは?」

旧来型の人事制度からの脱却は「必然」ととらえるNTT社員が多い一方、若手社員からは「抜擢されても困る」と戸惑う声も。写真はイメージ(撮影:今井康一)

NTTの代名詞と言えば、元国営企業ならではの“お役所体質”や”安定志向”を思い浮かべる人は多いだろう。

それが転換点を迎えた今、多くの現役社員は複雑な心境を抱えている。一般社員から管理職まで、幅広く話を聞いた。>>記事の続きはこちら

NTTが「年次主義」の人事制度で痛感した弊害

日本型企業の典型とされるNTTが、大胆な人事制度の転換を決めた背景にある危機感とは。新たな制度の運用に当たってハードルはないのか。

NTTの総務部門長である山本恭子氏は、新人事制度における専門性評価の重要性を強調した(撮影:今井康一)

NTTの総務部門長、山本恭子執行役員は「仕組みはもう決まったが、運用こそが肝。『何だ、今までと一緒じゃん』と思われないよう、運用を定着させるためにこれからが大変だ」と強調する。

制度導入の背景や狙い、新制度の下で抜擢を進めていく社員像などについて、山本執行役員に聞いた。>>記事の続きはこちら

高野 馨太 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

たかの けいた / Keita Takano

東京都羽村市生まれ。早稲田大学法学部卒。在学中に中国・上海の復旦大学に留学。日本経済新聞社を経て2021年に東洋経済新報社入社。担当業界は通信、ITなど。中国、農業、食品分野に関心。趣味は魚釣りと飲み歩き。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事