東京スカイツリー「地上497m」には何があるのか 最上部「ゲイン塔」を照らす機器、「観測装置」も
東京スカイツリーの高さは634m、自立式電波塔として世界一を誇る。2022年5月22日に開業10周年を迎え、首都の新しいランドマークとしてすっかり定着した。足元の東武鉄道の「とうきょうスカイツリー駅」も「業平橋駅」から改称して10年。11月27日には「東武スカイツリーライン」の高架化に伴い、新しい上りホームと西口改札、新駅舎の使用を開始した。
電波塔や展望台の役割
同駅と押上駅の間の約400mにわたって東西に広がるのが「東京スカイツリータウン」。電波塔の東京スカイツリーは東武タワースカイツリー、足元の商業施設「東京ソラマチ」は東武タウンソラマチと、東武グループが運営主体になっている。東側の超高層ビル「イーストタワー」は158mの高さがある。隣接するスカイツリーはそのほぼ4倍で、巨大さが際立つ。
「自立式」とは、ワイヤーで支えていたり、建物の屋上に取り付けられていたりしないものを指す。プロジェクト当初は610mの計画だったが、世界各地での高層建築物の計画を踏まえ世界一を目指したという。アンテナ設備がある最上部の「ゲイン塔」だけで約140mの長さがある。
放送アンテナとしての電波塔以外にさまざまに活用されている。観光面では展望台。地上350mにレストランやショップを備える「天望デッキ」、地上450mに「天望回廊」がある。天望回廊は計算上、タワーの足元から75km先までを見渡せるとされる。
夜にスカイツリーを見上げると、両展望台の上部を流れ星のような光が回っているのが見える。これは2秒で1周する「時計光」で、航空障害灯の役割を兼ねる。スカイツリーを光で演出する照明機器は開業当初に1995台だったが、増強工事によって2020年2月には2362台に増えた。
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