「猫に学びたい"ストレス解消"の極意」簡単3秘訣 「猫と暮らして40年の犬猫写真家」が教えるコツ

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そこで私は猫をガッチリ観察して、「人間にも応用できるストレス解消法」の会得に成功しました。以下に紹介しましょう。

猫に学ぶストレス解消法①「セルフヒーリング」

ケンカの後や飼い主さんに叱られたとき、猫が何事もなかったかのように毛づくろい(グルーミング)をしている姿を見たことがありませんか?

あれ、実は気持ちを落ち着かせるための儀式なのです。身体をなめることによって、「セルフヒーリング」をしているのです。

5歳のオス猫。飼い主に甘えていたら、13歳の兄貴猫が突然、喧嘩を吹っかけてきた。大きさも重さもかなわないので、おとなしく引き下がり毛づくろいをはじめた。いつの間にか没頭して、嫌な気分になったことなど忘れてしまう(写真:新美敬子)

このグルーミング行為を人間にたとえると「ボディタッチ(体を触ること)」です。

自分で「セルフマッサージ」をしてみるとか、簡単に手と手をこすり合わせるとか。自分のボディをやさしく「さする」というのは、それだけで気持ちが落ち着いてくるものです。

簡単に実践できる「セルフヒーリング」は?

私は最近、お風呂に入ったときに足の指をもむようにしています。

足の指の間にはツボがあるといいますが、足の指をもむことで血行がよくなるし、気分もよくなる気がしています。

それと「体を触るクセ」も有効だと思います。

アゴを撫でるとか、貧乏ゆすりとか、髪の毛をいじるとか、誰にもクセってありませんか?

このようなクセは子どもの頃、親に注意されたものです。「貧乏ゆすりはやめなさい」「髪の毛を触るなんてみっともない」などなど……。

でも、こういうクセって、気持ちを落ち着かせるためのグルーミングの一種だと思うのです。

大人だって、まわりに人がいなくて迷惑がかからないところなら、貧乏ゆすりしたり、髪の毛を触ってもいいじゃないですか。大いに活用しましょう!

次ページポルトガルで出会った猫の驚きの行動
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事