「大きく成功する人」に多いたった1つの共通点 その分野の「プロ」になり続けたらおしまい

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そんなの気まずい? 居心地が悪い? 

たしかに、時にはそういうこともある。出会いなどないかもしれないし、3人と薄っぺらな会話をして、誰ともつながれないかもしれない。「時間の無駄だった」と思いながら、会場をあとにすることもあるだろう。それがリスクと言えばリスクだ。そんなマイナス面はある。

でも逆に、どんなメリットが考えられるだろう?

面白い場所で、面白い人たちに出会えるかもしれない。徐々に別の車線に移って、新しい考え方を育み、それまでの寝袋から出て、自分を解放していけるかもしれない。そして、その経験が新しいアイデアや新しい取り組み、新しいリスク、新しい冒険を生むことにつながって、そこから学んだことで成功するかもしれない。

自分を諦めてはいけない。もっと経験値を増やそう。

「失敗」を前提として予算を立てる

2.「失敗予算」をつくる

失敗に備えて、お金を確保しておこう。何かに挑戦するのに使える金額を考えてみるのだ。しかも失敗するという前提のもとで、だ。 

例えば、オイスター・バーに行くならたぶん20ドル、ボクシングのレッスンを受けるなら200ドル、遠くの音楽フェスに参加するなら1000ドル必要だろう。金額を決めたほうがしっくりくるなら、それでいい。

でも、必ずしも予算にこだわるタイプじゃないなら、僕が人生で使っているメンタルモデルを紹介しよう。それは、何桁までの失敗を認めるか、というもの。昔、僕はどんなウェブサイトを立ち上げるときも、2桁のゲームをしていた。

10ドルでURLを買う? その出費はオーケーだ。でも、それ以上はすべてダメ。お金がないんだから2桁まで、と僕は自覚していた。2桁のリスク、2桁の実験、2桁の失敗に耐える余裕はあったけれど、そこまでだ。3桁のリスクを取らなかったのは、3桁の失敗に耐える金銭的な余裕がなかったからだ。

つまり、つくったサイトのためにグラフィック・デザイナーを雇うのも、超高速サーバーで運営するのも、専門家に1時間の有料コンサルティングを受けるのもNGだった。2桁までのゲームをしているのだから。

次ページ人は「失敗」という体験から学ぶ
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