"きれいなノート"を取る人は「試験に落ち続ける」 「内容の理解」よりも今すぐ取り掛かるべきこと
私は映画をほとんど見ないので想像になりますが、映画を倍速で見る若者の目的は「ストーリーを把握する」ことや、「物語の展開を楽しむ」ことにあるのでしょう。それに対し、映画の表現技法や俳優の演技を学びたい人は、等速で見るはずです。
きれいなノートを作るのは時間のムダ?
このように、同じ「動画を見る」という内容でも、目的に応じて、効率的に時間を使う方法は異なります。これを踏まえ、今回お伝えしたいのは、効率性を高め、時間を有効に使うための、教材の管理についてです。
勉強の目的は「知識をアウトプットできるようにすること」です。従って、効率を重視し、なるべく時間をかけずに目的を果たせるようにすべきです。
まず、やらないほうがいいことについて考えてみましょう。これまでの経験の中で、努力して勉強しているにもかかわらず、結果が出にくい人がいると思っています。
それは、「きれいにノートを作るタイプの人」です。
小中学校の授業風景を思い出してください。まったく授業を聞いていない人、集中してきれいにノートを取る人、ボーっとして何を考えているかわからない人など、色々な種類の人がいたはずです。
このうち、もっとも成績がいい人は、「ノートをきれいにまとめるタイプ」ではない人だったのではないでしょうか。ちなみに私はボーっとしている人で、授業をほぼ聞かず、ファミコンのことを考えたり、教科書の授業とは関係ない部分を読んだりして、よく怒られていました。
ノートをきれいに取る人の成績が伸びないには、理由があります。誤解を恐れずに言えば、勉強のレベルにかかわらず、きれいなノートを作るのは時間のムダです。
資格試験に限らず、教材は大きく分けて、テキスト、問題集、参考資料に分かれます。テキストはその科目で学ぶべき内容を網羅的かつ体系的にまとめたものです。問題集は、実際に出題される問題や、予想問題をまとめたものです。参考資料は、テキストに記載するには分量が多い法律の条文や、絵画や古文書などの画像をまとめたものです。六法全書や日本史の資料集などが該当し、必要に応じて参照します。