ロッテ吉井監督が「教えすぎない」納得の理由 50歳手前に筑波大大学院でコーチング理論を専攻
コーチ時代、先発投手とは登板翌日にひざを突き合わせた。しゃべらせ、気付かせる。自発的に動かす。監督就任後、フェニックスリーグで青空反省会を始めた。選手同士、同じ目線で議論させる。
「ゲームの流れを読みながら、自分に何ができるか、そういうところを考えられる選手がたくさん出ていかないといけない。指示したとしても、選手は急には準備できないんで」
自身も学ぶ。今、ルールブックが愛読書だ。
「読んでたら、あぁあのことかって、審判に言われた時に思い出すと思うんで。分かんなかったら、いつまでたっても(審判に)食い下がって恥かく時あるじゃないですか」
日本シリーズ中継は両監督の表情を眺め、感情移入して采配を想像した。戦力構想はまだ先の話だ。
「1回いろいろなことを壊してから作っていこうと思っているので。まだ今、考え中です」
ブログの締めの一文「ほな、また。」が人気
ダイナマイト山本らに起爆剤を求めつつ、監督自身もチームの空気を変える。思いの発信に、自身のブログ更新も続ける。締めの一文「ほな、また。」がロッテファンに人気だ。
「締めは型があったほうがやりやすいじゃないですか」
締め-。最後のアウトを奪う難しさを、監督就任後に何度か口にした。今季はクローザーの益田直也投手(33)が苦しんだ。和歌山出身の後輩でもある。
「経験もあるし、やり返してやるぞという気持ちもあると思うんでね。来年は勝負してもらいたいなと思います」
ワシ流監督は何秒か置いてから「いい場面では、投げてもらいたいと思っています」とほほ笑んだ。
(取材・構成=金子真仁)
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