快走するアップルの新兵器 iPad2の破壊力!

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長期繁栄のカギ握る 互換機での仲間作り

目下、アイパッドはタブレット端末の中では、圧倒的なシェアを誇る。とはいえ下グラフのように、昨年10~12月には、アンドロイド端末の代表格であるサムスン電子の「ギャラクシータブ」の出荷台数が伸びた。このシェアダウンから巻き返せるかどうかが、今後の注目点だ。

ライバルは多い。「ギャラクシータブ」はコンパクトな7インチディスプレーを搭載することで急伸したがアンドロイド端末としては、米モトローラの「ズーム」や、シャープの「ガラパゴス」もある。さらにカナダのリサーチ・イン・モーションの「プレイブック」、米ヒューレット・パッカード(HP)の「タッチパッド」など、アイパッドと競合するタブレット端末が続々と市場に登場している。

こうした製品群は確かに“コピーキャット”かもしれない。しかし、30年前のパソコン黎明期にも「アップル�」や「マッキントッシュ」で実現したパーソナルコンピュータを、IBMやマイクロソフトが推進するPC/AT機が抜き去っていった史実がある。

アイポッドでは一時期、HPが互換機を売っていたこともある。アイパッドについてもOSやアプリなど一部分だけでも他社が利用できるようにするかどうかが、伸びゆく市場で安定的な地位を保つために必要な決断かもしれない。

 

 

(山田俊浩、桑原幸作 =週刊東洋経済2011年3月19日)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

山田 俊浩 東洋経済 記者

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やまだ としひろ / Toshihiro Yamada

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。竹中プログラムに揺れる金融業界を担当したこともあるが、ほとんどの期間を『週刊東洋経済』の編集者、IT・ネットまわりの現場記者として過ごしてきた。2013年10月からニュース編集長。2014年7月から2018年11月まで東洋経済オンライン編集長。2019年1月から2020年9月まで週刊東洋経済編集長。2020年10月から会社四季報センター長。2000年に唯一の著書『孫正義の将来』(東洋経済新報社)を書いたことがある。早く次の作品を書きたい、と構想を練るもののまだ書けないまま。趣味はオーボエ(都民交響楽団所属)。

 

 

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桑原 幸作 東洋経済 記者
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