玉川徹“様子見復帰"に強烈な不信募る3つの訳 演出の言及なくテレ朝は個人に責任を負わせたまま

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
テレビ朝日と玉川徹氏
いまだに物議を醸しているワケは?(写真:テレビ朝日「モーニングショー」公式サイト、yu_photo/PIXTA)

「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)でコメンテーターを務める同局社員・玉川徹さんの復帰にいまだ賛否の声が飛び交っています。

玉川さんは10日間の謹慎処分が明けた19日の同番組冒頭、スタジオではなく報道フロアから、「ご迷惑をおかけした電通および菅前総理大臣に対し、あらためてお詫び申し上げます」などと謝罪。

「私の慢心とおごりがあった」「事実確認こそが報道の根幹であり、その原点に立ち返るべきだと考えました」「これからは現場に足を運び、取材をし、事実確認をして報告する。その基本にもう一度立ち返るべきだと考えました」「そしてその結果は、この『羽鳥慎一モーニングショー』でお伝えする。そういう風な考えに、私は今回、至りました」などと語りました。

19日の放送はそのまま終わりましたが、玉川さんは翌20日に本格復帰。スタートから10分が過ぎたころ、岸田文雄首相が旧統一教会の解散命令請求をめぐる宗教法人法の解釈をわずか1日で変えたことを特集したメインコーナーに出演しました。

まず玉川さんがこれまで解散命令請求を求めてきた弁護士にインタビューしたVTRを放送。画面上部には「一転 総理答弁(赤字で)玉川取材 解散命令請求の行方」の文字がありました。その後、玉川さんはスタジオに現れてメインプレゼンターのような形で巨大ボードを使って説明をしはじめたのです。画面上部には、「解散請求 (赤字で)玉川取材 刑法?民法?そもそもの要件」と“玉川取材”を前面に打ち出す形の演出が再び見られました。

このような19日の謝罪コメント、20日の出演、さらに21日は出演せずという数日間の動きが再び物議を醸しているのです。ただ、出演については賛否両論あるものの、それ以上にネット上で多数派となっているのは、「納得できない」「これでは意味がない」などの声。玉川さんは繰り返し謝罪したにもかかわらず、なぜいまだに怒っている人々が多いのでしょうか。そして、人々は何に対して怒っているのでしょうか。

玉川徹の進退より重視したいこと

まず、なぜいまだに怒っている人々が多いのか。

19日の謝罪コメントを見た人々が問題視しているのは、あくまで発言の内容であって、「『絶対に辞めるべきだ』と言うつもりはない」というニュアンスが感じられました。ネット上の声を追い続けていると、玉川さん個人の失敗を叩いて追い出そうとしているのは、一部の人々にすぎないようです。

次ページこれ以上社会的制裁を受け続けるのはさすがに行きすぎ
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事