斬新アイデアが満載の軽キャンパー最旬トレンド 2022年大注目キャンピングカースタイルを探る

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エブリイMAXフェイスキット
アソモビ2022 in Makuhari出展車両。ギブソンのエブリイMAXフェイスキットを装着したTスタイルオートセールスのエブリイ(筆者撮影)

さらに、もう1台は、「ギブソン」というカスタマイズブランドが手掛ける「エブリイMAXフェイスキット」装着車。こちらは、エブリイの顔付きをレトロなアメ車風に変えるキットだ(未塗装品で33万円)。デザインは1969年型シボレーカマロをイメージし、こちらも丸目2灯ヘッドライトが印象的。なお、フィンが刻まれたグリル形状などは、往年のカマロをオマージュしている。

Tスタイルオートセールスによれば、こうした外装カスタマイズ車両のニーズは高いという。例えば、同社製品ジムリィを装着した車両は、「ジムニーのようなワイルド感を持ちながら、(エブリイがもともと持つ)スライドドアや室内の広さなど、高い実用性がキャンプなどでも使える」ことで人気だという。

確かにジムニーは、オフロード感満点のスタイルだが、悪路走破性を重視した作りのため、室内が狭く車中泊には向かない。一方のエブリイは、荷物の積載性に優れ、広い室内は車中泊にもいいが、軽商用車だけに外観にアウトドア的雰囲気はあまりない。そう考えると、ジムニーのスタイルにエブリイの実用性を組み合わせるというアイデアは、近年のアウトドア・ブームに絶妙にマッチしているといえるだろう。

大人気ジャンルだけに個性豊かなカスタマイズが目立つ

人気が高いだけに、シェア争いも激しいジャンルのひとつが軽キャンピングカーだ。そのため、現在の市場では、ここで紹介した以外にも、さまざまな個性的な仕様やパーツを備えたモデルが次々と登場している。今後も、市場が伸び続ける限り、他社モデルと差別化しながらも、ニーズを捉えた多くの仕様が出現してくることが予想される。

平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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