中小企業「そうだ、DXしよう」大抵失敗する3大理由 デジタル人材のいない企業、失敗経緯は共通

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世の中には、ノーコードツールがたくさん出回っています。その多くは初期費用ゼロのサブスクリプション(月額制)モデルで、コストはさほどかかりません。

かつてのパッケージソフトは、自社用にカスタマイズできないなど柔軟性に欠けていたり、バージョンアップのたびに追加コストが発生したりしていました。ですが、今のノーコードツールは、かなり柔軟に使うことができます。

たとえば、

・ゼロからデータベースをつくる
・通販サイトをつくる
・ホームページをつくる
・スマホアプリをつくる
・複数のデータベースを連携させる

など、さまざまな使い方が可能です。

「ホームページをつくる」場合

ノーコード、という言葉のせいで難しく感じるかもしれませんが、「ホームページをつくれるサービス、スマホアプリをつくれるサービス」くらいに思っていただけるといいでしょう。

『デジタル人材がいない中小企業のためのDX入門』(KADOKAWA)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします 

たとえば、「ホームページをつくる」場合で考えてみます。

ホームページは会社をアピールする基盤となるものです。

十年ほど前までは、しっかりとした質の高いものを、プロに外注してつくることをおすすめしてきました。ですが、最近は、ノーコードツールでかなりのレベルのものがつくれるようになりました。

ホームページの制作については、最終的には外注を前提にしている場合でも、一度ノーコードを試してほしいと思います。

ベンダーに提案されるがままにつくってもらうよりも、まずは自分で「どんなホームページにしたいのか」を頭の中で考えて、ノーコードでホームページをつくってみてください。

実際に運用して、改善点が見えている状態で外注することで、制作にかかる時間も短縮できますし、内容も濃いものに仕上げることができます。

ノーコード、つまりプログラミング不要でホームページを作成できるツールは、各社がサービスを提供・販売しています。初期費用は0円で、その後、月額や年額で費用が発生するというものもあります。

「ノーコード ホームページ」と検索してみると、ズラリと商品が並びます。それぞれのメリット・デメリットを考えながら、自社の方向性と合ったものを選ぶといいでしょう。

長尾 一洋 NIコンサルティング代表取締役/中小企業診断士

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ながお かずひろ / Kazuhiro Nagao

最古にして最強の兵法書『孫子』の智恵を、現代の企業経営や営業活動にどう応用すべきかを説く兵法家であり、経営コンサルタント。『孫子』を単なる中国古典の解説で終わらせず、リアルなビジネスに応用・実践してもらうべく、『孫子』の講座やセミナー講師を多数務める。 『必勝の営業術55のポイント』(中央経済社)、『小さな会社こそが勝ち続ける 孫子の兵法 経営戦略』(明日香出版社)、『まんがで身につく孫子の兵法』(あさ出版)、『仕事で大切なことは孫子の兵法がぜんぶ教えてくれる』(KADOKAWA)など多数の著作がある。

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