NYとシドニー往復約300万円、急騰する航空運賃 ビル・ゲイツは出張の半分がなくなると予想
シドニー在勤の経営コンサルタント、ドゥルバ・シャーマ氏は同僚をバンコクでの集まりに参加させるため航空運賃を調べたところ、これまで利用してきたビジネスクラスでは予算が足りず、「エコノミークラスにせざるを得ない」と話す。帰国後の休暇を提案し理解を得たい考えだが、タイまでの移動がエコノミークラスであることを理由に2割が出張を辞退すると想定している。
出張よりビデオ会議が普及
米マイクロソフト共同創業者ビル・ゲイツ氏は2020年の後半時点で、コロナ後は半分余りの出張がなくなると予想していた。豪カンタス航空のアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は15%近い減少を見込む。最終的な数字はどうであれ、ビデオ会議システムの「Zoom(ズーム)」を使った会議の普及で出張は減らされてきており、最近の運賃高騰はビデオ会議の利点を一段と際立たせつつある。
GBTAは企業の出張支出が新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前の水準(1兆4000億ドル)に戻るのは26年になってからと今は見ている。従来見通しからは最大2年の遅れだ。
アメリカン・エキスプレス・グルーバル・ビジネス・トラベルの広報責任者マーティン・ファーガソン氏によると、出張予算を最大限に活用するために、航空会社のマイレージプログラムを生かすよりも、運賃重視でフライトを選択する企業がこれまで以上に増えつつある。
原題:Business-Class Fares of $20,000 Mean Putting Employees in Coach(抜粋)
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著者:Angus Whitley、Danny Lee
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