孫23頭!30歳になったパンダ「永明」のすごい過去 日本パンダ史50年で初めて30歳を迎えた
永明が30歳になった2日後の9月16日、神戸市立王子動物園で暮らす雌のタンタン(旦旦)も誕生日を迎えた。タンタンも27歳と高齢だ(参照:『成都便再開でパンダ中国行きに現実味も残る課題』)。
タンタンは心臓疾患のため、3月14日から半年以上、公開を休止しているが、9月16日は報道関係者にのみ短時間、公開された。久しぶりに目にしたタンタンは、水を飲んだり、ガラス越しに筆者の目の前まで歩いてきてくれたりした。
飼育員の梅元良次さんは「今はお腹の水を抜くことに成功して、体調がとても安定しています。元気です」と話し、タンタンが27歳を迎えられたことを喜んだ。
誕生日プレゼントは、お月見をイメージして、団子やタンタンの好物のブドウ、サトウキビジュースなどで作られた(参照:『「パンダの心臓疾患は珍しい」神戸の旦旦を襲う病』)。飼育員のお手製だ。例年のような氷や果物でつくった豪華な誕生日ケーキと違い、シンプルに見える。
シンプルな誕生日ケーキの理由は?
梅元さんに理由を尋ねると「この子は心臓の病気なので、ストレスになると良くないと思いました。2020年の25歳の誕生日は、ケーキにびっくりしていました。それで吉田さん(飼育員の吉田憲一さん)に『抑え気味で(プレゼントのデザインを)考えて』と言いました」とのこと。構想には1カ月かけたそうだ。
医療の進展により、人間と同じくパンダの世界も高齢化が進んでいる。2022年はメキシコのシュアンシュアン(双双)が35歳、香港のアンアン(安安)が35歳(野生出身のため年齢は推定)まで生きて、この世を去った。高齢になっても、パンダたちができるだけ健やかに暮らせるように願いたい。
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