閉館は惜しい、「京急油壺マリンパーク」の存在感

三浦半島のレジャーの"定番"、53年の歴史に幕

9月30日の閉館を惜しんで多くの人が訪れた京急油壺マリンパーク(記者撮影)
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京急グループが運営する神奈川県三浦市のレジャー施設「京急油壺マリンパーク」が9月30日で閉館。オープン以来、神奈川県内だけでなく、関東一円からの遠足や修学旅行、カップル・家族連れなどさまざまな客層が訪れた三浦半島の定番の行楽地は、53年の歴史に幕を閉じることになった。

京急70周年事業の一環

京急油壺マリンパークは1968年4月27日に開業した。当時のポスターには「水量600トン・ドーナツ型内部から360度を観覧できるという東洋一の大回遊水槽をもつ水族館を中心とした新しい教育・レクリエーション施設です」との文字が躍る。さらに「各水槽は監視盤室のボタン一つで管理され魚類が自然の中で生活しているのと全く同じ状態に調節されています」「これらかくれた設備に建設費10億円中の3億円を投じています」と誇らしげだ。

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もともとマリンパークは京浜急行電鉄の創立70周年記念事業として計画された。現在、東京都心・横浜方面からの列車の終点となる三崎口駅は7年後の1975年4月26日に開業を迎える。京急久里浜駅までは1942年に開通しており、同社による三浦半島の開発は戦後の1960年代に本格化した。

1966年7月に三浦海岸駅が開業したとき、野比(当時)から同駅までは「三浦海岸線」と名付けられた。同社の『70周年史』からは「三浦海岸線は三浦市に初めて乗り入れた鉄道として画期的な路線であり、東京と三崎を結ぶという先人の夢が一歩近づくとともに、同地方の社会的・経済的条件を一変させ、当社の三浦半島開発計画は大きく前進したのである」と当時の意気込みが伝わってくる。

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