2022年の中国経済成長率、市場予想は低下の一途 政府目標5.5%はおろか3%の達成も危うい状況に

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中国政府が今年の経済成長について野心的な目標を設定してから半年、成長率は急激に鈍化しており、一部の大手銀行はもはや3%でさえ達成できるとは考えていない。

5.5%前後の政府目標が最初に公表された3月以降、成長率見通しは着実に低下している。ブルームバーグのコンセンサス予想は、今年の成長率を3.5%と見込む。これは年間成長率としてはこの40年余りで2番目に低い水準だ。年末に向けてリスクが増大しており、モルガン・スタンレーやバークレイズなどはそれ以上の成長鈍化を予測している。

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経済に打撃を与えるロックダウン(都市封鎖)や集団検査といった中国の厳しい新型コロナウイルス対策だけが要因ではない。住宅市場の低迷や干ばつ、国内外の弱い需要の全てが成長を損なっている。

バークレイズの中国担当チーフエコノミスト、常建氏は先週、2022年の成長率予想を3.1%から2.6%に下方修正。「不動産危機の深刻化・長期化とロックダウン強化、外需の鈍化」を理由に挙げた。さらに不動産開発業者の資金難は23年に入っても続き、不動産市場と経済への信頼感の低下が住宅販売の本格的な回復を妨げるだろうと予想した。

16日に発表される8月の工業生産と小売売上高、固定資産投資が改善を示す可能性はほとんどない。9月の統計も芳しいものではなく、早期の指標では住宅市場のさらなる落ち込みと旅行制限による消費者支出への打撃が示唆されている。

中国共産党は10月半ばに開催される5年に一度の党大会に向けて準備を進める中、コロナ関連規制を強化。感染拡大を防ぐために課された旅行制限が、国慶節(建国記念日)を祝う大型連休期間の旅行関連支出に影を落としている。

原題:China Economic Growth Forecasts Keep Sinking as Risks Multiply(抜粋)

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著者:Bloomberg News

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