新iPhone 14で見えた「テクノロジーと安全」戦略 アップルの新製品丸わかり「イベント現地速報」

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iPhone 14シリーズ、Apple Watch、AirPods Proの新製品
アップルが3年ぶりに開催したiPhone発表イベントではiPhone 14シリーズ、Apple Watch、AirPods Proの新製品が登場した(筆者撮影)

ハンズオンで触れてみて、一番印象的だったのは、iPhone 14 PlusとApple Watch SEの組み合わせだった。

iPhone 14 Plusは、iPhone 14のディスプレーを6.1インチから6.7インチに拡大したモデルだ。

iPhone 14と同等の性能に6.7インチの大型ディスプレーを組み合わせた。このサイズは今まで、Pro Maxモデルにしか用意されていなかった。大きな画面は欲しいが、価格が高くなりすぎてしまうPro Maxはちょっと……という人にとっての良い選択肢と言える。

実際にiPhone 14 Plusを手にしてみると、203グラムだがバランスの関係で思いのほか軽く感じる。サイズの拡大によってバッテリー持続時間が向上し、ストリーミングのビデオ再生で20時間(iPhone 13比で+5時間)にまで向上した。スマートフォンで映像をたくさん観る人だけでなく、ゲームを楽しみたい人にとっても、軽くてバッテリーに余裕のある大画面端末というメリットが生かせそうだ。

またApple Watch SEの第2世代は、Series 8と同じS8チップを搭載し、交通事故の検出やセルラーモデルの国際ローミングなどの最新機能が利用できる。ただしSeries 8のように、心電図や温度センサーなどが利用できないため、機能差は明確だが、Apple Watchの入門モデルとして、日本でも3万円台の価格設定となった点でも評価したいポイントだ。

「ノッチ」から「ダイナミックアイランド」へ

iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxでは、インカメラやセンサー類を収めていた領域のデザインが変わり、「ダイナミックアイランド」(Dynamic Island)となった。

カプセルの形状の切り欠きが画面の中に用意され、ここにカメラや顔認証のFace IDを行うためのセンサーを収めた。英語では薬のカプセルを表すピル(Pill)と言われ、Androidスマートフォンでも採用されてきたカメラの搭載方法だ。

ここにアップルはひと味加えている。Dynamic Islandは、ピル型の画面の切り欠きにインタラクティブな要素を加え、画面上のデザイン要素に昇華させたのだ。

iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Max
iPhone 14 Pro(左)とiPhone 14 Pro Max(右)。カメラやセンサーは、横長の楕円状の領域「Dynamic Island」に格納された(筆者撮影)
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