クラレは鹿島事業所の操業を停止。ポバール等の主力事業への影響は軽微
クラレは11日の東日本大震災を受けて、茨城県神栖市東和田の鹿島事業所の操業を停止している。同事業所で人的被害はないことは確認されたが、事業所内設備に損傷がないか現在調査中だ。現段階で損傷カ所は発見されていない。ただ操業に問題がないことが確認されたとしても再開は先という。「コンビナートから調達する原材料の供給メドがたっていない」(IR・広報部)ためだ。現段階では少なくとも数日中の操業再開は難しい見通しだ。
鹿島事業所はセプトンや合成ゴムなどの化学品を製造する拠点で、同社の主力商品であるポバール樹脂やエバールは製造していない。震災の影響で主力商品の需要減等の懸念は残るが、直接的な影響は受けない見通しだ。なお、同社の事業所は東京・千代田区の本社のほか、岡山県と新潟県にある。すべて東京電力の管轄外か計画停電の範囲外で、今回の震災の影響は軽微にとどまりそうだ。
(鈴木良英 =東洋経済オンライン)
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