ブラック基調のインストルメントパネルには、反射を抑えるため偏光ガンメタリック塗装が施される。これは、サーキットで限界走行時にも運転に集中できるよう、直感認知性を向上させた“ノイズレス”な視界が追求されたためだ。
デジタル世代の車らしいアイテムとして、車載ナビにTYPE R専用データロガーアプリ「Honda LogR」が搭載されたことが挙げられる。自分自身の運転操作による運動情報をリアルタイムで知ることができるほか、TYPE Rユーザー同士で情報をシェアすることもできることが新しい。
エンジンの水温・油温など車両自体の情報に加え、ステアリング舵角、ブレーキ圧、アクセル開度なども表示するほか、ヨーレート、前後左右G、3Dモーション、タイヤの摩擦円をリアルタイムに算出して表示。また、一般道向け「Auto Score機能」とサーキット走行向け「Data Log機能」、ドライビングスキル向上のための2つのスコアリング機能も、搭載される。
Honda LogRアプリにはスマホ用もあり、走行データが見られるだけでなく、このアプリで走行動画を撮影することで、走行データを同期させた1つの動画を作成することが可能だという。できた動画をSNSなどでシェアすることも可能だ。
“今どきの車”という点では安全機能も当然、幅広く搭載される。「ホンダセンシング」として、衝突被害軽減ブレーキ(CMBS)や歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱警報、アダプティブクルーズコントロール(ACC)など、ひと通りの機能を網羅。サポカーSワイドに対応する。
最後の「純ガソリンTYPE R」となる可能性
気になる価格は、499万7300円。先代モデルは475万2000円(Limited Editionは550万円)だったが、昨今の物価上昇や原材料の高騰などを考えれば、「高くなった」とはいえないだろう。
着々と電動化が進む自動車の世界。もしも、次にシビックTYPE Rがフルモデルチェンジをしたら、そのときは何らかの形でパワートレインの電動化が行われるのではないか。もしかしたら、これが「最後の純ガソリンTYPE R」になるかもしれない。そう考えると、単なる“TYPE Rの新型”以上の価値があるような気がしてならない。
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