「7代目シビックタイプR」遂にベールを脱いだ全貌 499万円は買いか?電動化前夜の完成形へと向かう

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このバルブ機構によって、厳しくなった車外騒音法規に対応することも、ポイントだ。さらに、「アクティブサウンドコントロールシステム(ASC)」の採用で、気持ちのよいエンジンサウンドが実現された。

6速となるマニュアルトランスミッション(MT)は“究極のシフトフィール”実現のため、なんと新設計。レバーの高剛性化、横方向のレバーのガタつき排除、ダイレクト感と節度感の向上と、「5速→4速」といった斜めシフト時のスムーズ感のアップを行い、「すっきりとした操作感をさらに磨き上げました」とする。

トランスミッションは6速マニュアルのみ
トランスミッションは6速マニュアルのみ(写真:本田技研工業)

あわせてフライホイールの軽量化により、レスポンス向上を図っている。また、シフトダウン時の“回転あわせ”を自動的に行う「レブマッチシステム」は、「2速→1速」にも対応した。

専用ミシュラン+電子制御ダンパーのシャシー

シャシーまわりでは、旋回性能を高めて車両パフォーマンスを向上させるために、ミシュランとTYPE R専用チューニングのタイヤ「PILOT SPORT 4 S」を開発。サイズは、265/30RZR19とした。このタイヤはミシュラン独自技術による、特性の異なるトレッドコンパウンドを組み合わせることで、ウェット性能や耐摩耗性を維持したまま、優れたドライグリップを実現したものだという。

専用デザインのホイールは、ホイールイン側の歪みを低減し、旋回時や加速時にタイヤ内側の接地圧を安定させるため、インナーとアウターのリム形状を反転させた「リバースリム構造」だ。

265/30RZR19タイヤ
タイヤサイズは先代の245/30ZR20から265/30RZR19へ(写真:本田技研工業)

サスペンションは、4輪独立電子制御の「アクティブ・ダンパー・システム」を採用。フロント・リヤのダウンフォースを増強した空力性能とともに、車体の安定性を向上させている。2ピースディスクブレーキシステムは先代から継承だが、マスターパワー特性の見直しにより、コントロール性を追求。ブレーキ温度の上昇を抑えるため、ブレーキへの導風効率を高めるなど、細部のチューニングも怠らない。

エクステリアやインテリアは、歴代TYPE Rに共通するテイストでまとめられているが、特にエクステリアは先代のゴツゴツした印象がスリークになり、よりワイド・アンド・ローを感じさせる。アルミダイキャスト製となったリアスポイラーのステーが、レーシーだ。

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